FC2ブログ

うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

しみる酒

秋の気配が濃くなってくると、
酒が旨く感じるのはぼくだけではないと思う。

とはいえ、たくさん呑んで、
大騒ぎする年齢から幾年も経てくると、
呑めなくなってきたぶん、
良い酒を、などと生意気を言い出したり、
好みがはっきりしてきたり、
うんちくを語りたくなるのも、
ぼくだけでないのでは・・・。

はいはい、肴にもならないうんちくはぼくらしいですよね。

器にも凝ったり、嗜好したりもする。
器の中でも酒器は特に、
それ自体が肴なので、酒をちびちび愉しむには、
ぼくには必須のアイテムになる。

takei832.jpg


片口山桜漆仕上 W26.5D13H6.5
杯山桜漆仕上 径9H5

武井さんのこの力強い片口は好ましい。
木の塊から、見込みを穿ち、口作りをしていき、
肩を削り出していくそうだ。
つまり、内側が先に完成して、
だんだんと外側を削り出していくそうです。
この製作方法を知って、
フォルムの力強さの秘密だと、勝手に納得している。

杯も大きさから思い浮かべる以上の、
存在感と広がりを感じる。
見込み側の滑らかな仕上がりは、
桜の穏やかな杢目が静かに酒を満たし、
外側の切れる刃で生み出された跡は、
躍動感をスピードを感じとれる。

片口から、スルスルと濃い酒を注ぎ、
杯の柔らかく滑らかな口当たりは、
心に優しく酒を運んでくれる。

まだまだ日中汗ばんだりしていても、
日が落ちると、急に涼しくなる夕べに、
かみしめるほどでもない人生を省みて、
一人呑む酒の肴・・・晩酌相手にして、
呑んで見たいものだ。

             甘庵


皆様のクリックは励みになります。

人気blogランキングへ

にほんブログ村 美術ブログ

bloog.jp へ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://utuwaya.blog.fc2.com/tb.php/195-373a7dd4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)