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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

モノトーンに色彩を見る力

昨日、20年以上おつきあい頂いている、
長いお客さまのG氏にご来店いただきました。
仕入れて来た、作行きの良い碗を見せてくれました。
京焼きの伝統をくみながら、
勢いと精悍さを持ちながらの、
新しい感覚の綺麗寂びの碗でした。
近年の氏はなかなかの風流人で、特に茶の湯を楽しみとしています。
こうお話するととずいぶん年寄りのおもわれるでしょうが、
まだ30半ばにさしかかったところ。
計算が合わないと思いの方がいるので書き加えますが、
氏は中学生の頃からの顧客ですので・・・。

さてその氏の話をさせていただくのは、
氏がご予約くださった中條さんの器を、
今日のブログでお話しうよう思っていたところだからです。

chu757.jpg


モノトーンをいっていいこの器なのですが、
筒湯のみということで作られていますが、
そこは茶人の氏のこと、のぞきとして使われるのではないかと。

店にいるとにき、試す替えし、
検討なされて、お買い物が重なっていても、
やはり手に入れておきたいとの判断に行き着いたようでした。
でも、その様を端から拝見するに、
実に楽しそう。
やはり器好きの、器選びの瞬間は、
その気持ちが、同類としてよくわかるだけに、
また、選んで頂ける側として、
実に幸せな瞬間です。

氏の贔屓でもある、さかいあつしさんの膳にしつらえて、
実に嬉しそうにしていました。
「ブログにも書いたのですが、モノトーンでも色がみえますよね」
「ああーごめんなさいブログ読んでないんです・・・・」
そう、だから知らないうちに書いてしまおうっと。
続けて「ええーでも花やかではないですか・・・・」とおっしゃる。
「でもGさん、なかなかそう思ってくださる方がすくないんですよ」
事実、中條さんの色使いの楽しい図柄の方には目が行き届いても、
こちらの器を、気にかける方は割合からすると、
どうしても少ないですね。

全体がモノトーンで、
図案がされた鉄絵と構図と余白のおもしろみから、
そこからイメージできる世界がかえって広いのですが、
イメージには個人差があるのでしょうが、
ちょっと時間を持っていただき、
一呼吸眺めていただいていると、
何かしら、見てくる世界がわき出て来ます。
図柄の木々や草の間から、風や音が聞こえて来ませんか。

               甘庵

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