甘庵、今日は久々に、
大人げない物言いになりそうです。
読者には大人の方が多いので、
その寛容さに甘えて書かせて頂きます。
粉引は使う事で育ちます。
侘びていく事を楽しむ手法です。
使い出す前の柔らかな質感の白が、
変わらずにいて欲しいと、
イメージなさっている方には、
困った事なのでしょう。
芳しくない方法として、
撥水処理を施してしまうことが、
過去にはあったようです。
この方法は進められた方法ではないのは、
明らかなので、目留めの方法が、
当たり前のように伝わり、
書籍やショップによっては推奨されるのを、
目にするようになりました。
それはそれで、それが必要な粉引なら、
由としましょう。
米のとぎ汁、米、小麦粉などのデンプン質をいれて、
煮ることで、目留めして使わないとならない粉引であれば、
そうせざるを得ないでしょうから。
それでも、この2点はお知らせしておきます。
1.煮ることで(冷まし方に関わらず)、
焼きものが丈夫になることは、
決してありません。
(強火でゴトゴトにて欠損する可能性には注意してください)
2.目留めが必要ない良く焼きしまっている"やきもの"なら、
目留めのした効果も全くでません。
目留め必要な”やきもの”であれば、
作り手かショップが煮てからだすべきなのではないでしょうか。
そうすることで、使える”やきもの”になるのですから。
煮て完成なので、”にもの”かもしれませんね。
でも、あえて荻窪銀花では、煮るではなく、
ちょっと面倒かもしれませんが、
使う度に、水や湯にくぐらせて、
本来の粉引の美しさを育て楽しむことを、
使えていきたたいと思っています。
陶器の柔らかさは表情であって、
過保護ではなく、思いやりがあれば、
通常の食器として弱いものではありません。
また、吸水性のない素地の磁器や、
ほぼ吸水性のない素地にせっ器にはない、
陶器独特の育ちからや貫入を楽しめます。
もしも使い手として、
その点が納得できないのなら、
同じ化粧掛けでも堅い化粧掛けや、
白い釉の焼きものを選らんでいただきたいと思います。
橋渡しする側をそういう”やきもの”を奨めるべきです。
また、作り手たちにも、
いっそうの努力と見識も深めて欲しいと思います。
陶器のもつ柔らかい質感をだしながらも、
しっかり焼くところが、
プロとしての腕に見せ所なのですから。
もちろん、開催中の荒賀文成さんの粉引は、
育てて楽しめる粉引として、
橋渡しさせていただいています。
甘庵
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