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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

稲垣明子"うつわ"の解明 1

稲垣さんの作り出す"うつわ"の魅力を、
ぼくの独断と偏見で(贔屓目あり)解説しながら、
解明していきたいと思います。
どうぞおつきあいのほどを・・。

まず第一にあげたいのが、
シャープなフォルムです。

ingk857.jpg


作品の多くに使っている、
透過性の多い素地から生まれる、
独特の質感を損なわず、
実に自然は姿を生み出していることです。

形は自然なのですが、
この素地なかなかやっかいな素地だそうです。
稲垣さんはこの肌合いが気に入って選んでいるのですが、
もともと、型鋳込みの杯土(粘土)で、
いわゆる練り上げた粘土の形状ではなく、
女性がお使いになるファンデーションのケーキみたいに、
押すと粉に崩れていくような状態だそうです。

本来はそれを水に溶いて、
石膏で出来た型の中に、ちょうど鯛焼きのように、
流しこんで、乾燥させて成形するための杯土なので、
水はけがよくできています。
これを粘土状に練り上げるのですが、 
水はけがよい分、轆轤ではのばしにくく、挽きにくい杯土だそうです。
それを無理して挽いている上に、
特徴である透過性を生かすために、
薄く引き上げ、鋭く、それでいて滑らかで、
繊細な姿に仕立ています。
これはもう、轆轤が上手いから出来る技なのですが、
その技を,これ見よがしにひけらかすようなこともなく、
スムーズにさりげなく感じるくらいに、
存在が自然なのは、ざすがです。

ingk855.jpg


さてさてぼくは、
瑞々しく挽きあがったそのままのような、
シャープなフォルムを楽しもうっと。

               甘庵

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