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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

稲垣明子"うつわ"の解明 2

今日は絵柄のデザインセンスの良さについてです。
器に絵柄を加えることは、同じ作り手であれば、
手を加える手間をかける分価格に影響するわけです。
それは、その手間分から得るところがないのなら、
何もしない方が良いことになります。

稲垣さんの描いた絵柄は、
無駄のないすっきりとして構成で、
描かれた絵柄は、描いていない白磁の部分を、
より引き立たせています。

ingk839.jpg

土物や窯変や、発色などが難しい釉などは、
土の質感や釉調などを見所にしますが、
稲垣さんの仕事の多くでは、
これらとは違い、かなり計画的にデザインされた絵柄を描くという、
手業で見せる、テクニックの部分が重要です。
ただ、テクニックだけを追うと、
コンピュータで制御出来る量産の仕事と変わりなくなってしまします。

まず素地のフォルムが、
型で作らず、轆轤で引き出すための、
揺らぎや、ひずみが生じてきます。
そこが、磁器でも暖かみがあるフォルムを生み出しています。
その姿の器に合わせて、デザインされ描かれた絵柄は、
すきっとしていて、無駄がなく、
空白の部分を生き生きしていて、
美しく構成されています。

ingk854.jpg


グレーと稲垣さんが読んでしる仕事の器の絵柄の、
線描きは、筆で描いているのではなく、
鋭利なもので、線彫りして、そこにやきものの絵の具である、
酸化金属類を差し込んでいって描いています。
象眼(ぞうがん:違う素材を埋め込むこと)といった方が、
正しい方法です。
だからこそ、細い線がシャープでいて、
こんなにも力強く、立体感があるのです。

ingk852.jpg


ほらアップでみると、
カリカリと線彫りしている、
音や刃物が土を切っていく抵抗感が、
感じられませんか。
        
                甘庵

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