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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

稲垣明子"うつわ"の解明 5

企画展と常設にある稲垣さんの"うつわ"を、
ちょっとレイアウトしてみました。
作り出す技量ばかりでなく、
構成力を持っていると感じます。

ingk896.jpg


右の精細なフォルムのボトルは土物の練り込みです。
手前の小皿はタタラ仕事の石物で定番の手法。
左のカップは結晶釉が流れて、窯変しています。

素材も手法も異なるものでも、
共通項があるためにシンクロしたしつらえになります。

ボトルの練り込みは、数種の色の異なる粘土を、
混ぜ込む方法で、この場合は轆轤を挽く段階で、
緩くねじれるようにしながら混ざっていっています。
ちょうど、クッキーて普通の素地とチョコの素地を混ぜて、
マーブル調にするのを想像していただければ良いでしょう。
その素地に、結晶釉を施して、
マット(つや消し)な釉調が、ちょっと歴史的なもののような・・・・。

小皿はタタラ仕事という、板状にした素地を、
雄型の上にのせて、押して型を写しとってつくります。
絵柄は彫って顔料を埋め込んでいます。
端がざっくりちぎれたような質感は、
素材を感じ取る、彫刻的な楽しみ方ができます。

カップは、限界まで薄く引いた素地に、
文様をゴスなどで象眼し、
釉をたっぷり施して、窯の中で溶け出したときに、
混ざり合って流れる勢いがそのまま見えます。

手法や素地が違っても、
競いながら、ひび気合い、高め合うのところが、
しつらえる楽しさで、通常はあえて違う出所のものを、
出会わせ、組み合わせるのですが、
稲垣さんは、構成力がしっかりしているので、
カップ&ソーサー的ではなく、
異なる"うつわ"でも、稲垣ワールドを展開させます。
この構成力を持っているところも、
稲垣さん"うつわ"の魅力です。

今日も冷え込むな、
このしつらえ見てて・・・、
イブだけど、熱燗かなー。
              
                甘庵


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