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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

炎の流れで出来た景色

今日のご紹介する斑鉢は、
光藤佐さんの穴窯の作品のなかでも、
炎の流れが良く分るうつわです。

12_mitsufuji_0099.jpg
斑鉢 11,000円
径22cmH8cm


やきものの一つの見方として、
憶えていただくと、
やきものが身近になるとおもいます。

12a_mitsufuji_0100.jpg
鉢を上から見たところです。
←が炎の流れる方向で、
画面右した隅から左上隅の方向へ、
斜めに炎が流れていっています。
左上の内側に灰が降り炎が当たって、
釉薬との反応して白い禾目が見えています。


穴窯は、薪を燃料にして焚き焼き上げる、
一つの長い部屋の窯です。
効率を考えて、時代的に後に出来た登窯は、
いくつかの部屋が連なる構造です。
能率は芳しくないのですが、
炎が作り出す表情が、良くも悪くも楽しめる窯です。

12_mitsufuji_0101.jpg
裏側は横に返したので、反対に左下隅から、
右上隅の方向に、炎が流れています。


薪が燃えれば、窯の中には灰も舞います。
焼き〆という、無釉のやきものに、
降って付いてそれが溶けた自然釉が、
釉薬の始まりです。
これが釉薬につけば、見方によっては汚れになるのですが、
侘び寂びの美意識には、ヒットするものがあります。

12_mitsufuji_0102.jpg
少し横から、炎のあたった火表側です。
灰が釉の中に溶けて白くなっているところと、
かかった灰が多すぎて、かせてしまっているところが見えます。


この灰の影響を受けずに綺麗に焼くためには、
やきものをサヤという入れ物にいれて焼きます。
光藤さんの穴窯では、
汚れすぎたり、焼けすぎたりするのを覚悟で、
サヤにはいれずに、炎や灰による自然釉や、
釉薬が灰と混ざり、溶けあう表情や、
土肌がしっかり焼けてこそでてる味わいが、
十二分に堪能できます。

12_mitsufuji_0103.jpg
反対側は灰の影響を受けていないために、
元の釉薬のままの表情になっています。


画像で説明したように、
炎の流れと灰の流れが生み出して、
この斑鉢の表情が生まれています。

12_mitsufuji_0104.jpg
見込みの拡大です。
炎を降った灰が釉薬と溶けあい生み出して表情は、
とてもダイナミックで、力強い姿を見せています。


たくさんの薪が燃え、
千三百度にも上がろうという、
窯のなかに流れる炎と灰を、
思いあがいて眺めると、
手の中にある同じ鉢が、
ちょっと違って見えて来ます。

         甘庵


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