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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

黒の流し掛け

昨日もお話ししたように、
鉄を使って色々な色のやきものが出来ます。
個展開催中の久保田信一さんの器は好んで、
この鉄の発色を使っていらしゃいます。

12_kubota_0931.jpg
長石釉鉄流描小鉢 2,600円
径14cmH6cm


ご紹介している小鉢の、
白と黒でアブストラクトな文様は、
白く発色する長石釉の上に、
黒く発色する鉄を多く含んだ黒釉を、
流し掛けて描き出しています。

12_kubota_0934.jpg
久保田さんの個性や特徴があっても、
同じ文様が二つとない面白みです。


描こうとすることは、
意図的ではありながらも、
流れるという現象を使うため、
筆で描く表情にはない、
動きのある文様が描きだされます。

伝統的にも、
朝鮮唐津の掛け分けや、
黒織部や織部黒などでも使われていて、
今見ても新鮮でモダンな構成です。

12_kubota_0932.jpg
凹んでいる見込みとは流れ方が違うのでしょう、
腰から高台への動きの速い文様も見事です。


絵画を描いていた久保田さんが、
やきものに傾倒していった要素に、
色々なことがある思いますが、
造形し、描き、焼成し、
器として出来上がったものが、
絵画とは大きく違うのは、
そこで完成ではなく、
料理を盛って使われてこそ、
活きるという器独特の特典だったと、
甘庵は感じています。

12_kubota_0933.jpg

そんな久保田さんの背景が、
見え隠れする器に思えます。
モダンで抽象的な文様が描かれた鉢が、
アートではなく、お総菜が盛られ、
夕餉の食卓にのってしまう、
身近にあってこそ、使われて活きる、
この楽しみはアートにはない、
器の醍醐味だと、感じとられている、
久保田さんの素敵は普段使いの器です。

            甘庵



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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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