FC2ブログ

うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

木灰が見せる緑

古い時代のやきものは粘土で成形した器を、
良く乾燥して、釉薬をかけることなく、
窯に入れてやきます。
燃料は薪でした。

12_kubota_0955.jpg
緑釉鉄絵大鉢 12,000円
径25cm7cm

木は燃えれば灰になります。
含まれる水分や炭素などの有機質は、
燃えたり気化してなくなり、
アルカリ金属がのこります。

12_kubota_0956.jpg
緑釉が流れていく動きがみえるようです。

この灰が器の表面についたり、
器の見込みにたまり高温になると、
アルカリ金属が溶剤になって、
灰や土に含まれたケイ酸分が溶けてガラス質になります。

およそ木の灰の中には、
数パーセントの鉄分が含まれています。
この鉄分が含まれたガラス質は、
還元炎(せめ焚きなどともいい、燃料が多く酸素が少ない状態)のなかでは、
綺麗な緑を発色します。

12_kubota_0958.jpg
裏面に施されたマットな鉄釉に絡んでながれると、
より緑がこくなったり、茶や黒い釉としてしだれていっています。


と窯の中で起きている状況の説明でしたが、
その結果がご紹介している、
久保田さんの緑釉の器です。

久保田さんは、木灰が溶けやすくなるように、
長石などて調整したシンプルな釉薬にして、
施釉し、還元炎でしっかり焼ききっています。
生まれたのは、澄んだ濃い緑の釉調で、
見込みにたまった色や、流れ出した釉は、
深い色合いをみせてくれます。
12_kubota_0957.jpg

自然から引きだした色合いは、
自然の恵みの食材を盛りつけて、
相性がよく映えるのも、
納得がいくように感じます。

              甘庵



ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 雑貨ブログ キッチン雑貨へ
にほんブログ村

ご協力ありがとうございます。

テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://utuwaya.blog.fc2.com/tb.php/2284-777fb3a1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)