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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

器と話す 5 作り手は翻訳者

昨日まで、やきものや吹きガラスや漆器の声を聞くお話をしました。
それそれの素材から出来た"うつわ"の声を、
ぼくらに聞こえるように、
翻訳してくれるのが作り手です。

良い作り手は良い翻訳者です。
良い"うつわ"は、使っていると素材の質感を楽しめます。
心地の良い器は、良い翻訳と言って良いでしょう。
良い翻訳者である作り手が、素材の語りを上手く訳して、
ぼくらに判りやすく伝えてくれているからです。

使うことで、作り手の作る楽しみや疑似体験ができます。
粘土が轆轤でぐんぐん伸びて形作られる様子や、
高温の窯の中で変化する窯変をかいま見れたり、
坩堝のなかで溶けたのガラスがステンレスのパイプに巻き取られ、
固まっていってしまう前にリズミカルに形作られる様や、
緊張と静寂感を丁寧に何度も何度も塗り込めていき、
奥深く艶やかで潤んだ質感を作り出す行程を感じ取れたり、
"うつわ"には作り手の優れた匠の技があります。
それは、まさに翻訳家として際だつところです。
ぼくらは、"うつわ"を使うことで色々な声が聞こえ、見えてきます。
使えば使うほど、その良さがにじみだし、
"うつわ"からの声がはっきりと聞こえてくる、
そんな良い翻訳の"うつわ"は、飽きることなく、
長く楽しい食卓を生み出し、暮らしに豊かさを提供してくれます。

さあ、みなさんは"うつわ"からどんな声が聞こえてくることでしょうか。

                   甘庵

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