よくお話するのですが、
巳亦敬一さんは、ガラス屋3代目です。
それは、物心ついた頃から、
ガラスの中で暮らし育った来たからこその、
ある意味、作り手としては恵まれた環境なのですが、
中学生のころ既に職人なみの仕事で出来たため、
手が足りない繁忙期には、大人に混ざって手伝わされていたと、
ご本人には遊びたい時期の記憶として語ってくれました。
三足ぐい呑み(ベージュ・モスグリーン) 3,045円
径7.5cmH6.5cm
そんな巳亦さんはガラスと遊ぶように、
型作くったフォルムを見せてくれます。
たとえばグラスや小鉢にある三足は、
付けるのではなく、都合付けてつまみ出した足は、
生えている、自然な足です。
生えている足なの、どうも夜には動き回っているらしいと・・・。
思いたくなるような、自然な三足です。
また、さりげないので気づきにくいのですが、
楕円の鉢もよくみてみると、
楕円にした縁が平らです。
楕円型小鉢(ベージュ・ブルー/赤・ブルー/緑) 3,045円
W10.5cmD9.5cmH5.2cm
もしも、丸く作った鉢を、
そのまま楕円に歪ませると、
寄せた二カ所の縁が高くなり、
そうでない2カ所が低くなるはずです。
小さくても高台がある、凛とした姿です。
ところが、自然に楕円でありながら、
縁は平らで、極端な高低がみえません。
当然使い勝手もよくなります。
これは、熱く溶けたガラスを吹いて膨らまし、
冷めるまでに思った形に成形する作業のなかで、
ガラスの動きというか、ガラスの気持ちが読めて、
ささっと、無理なく、自然に調えてしまいます。
だからこそ、楕円でも植物の花や実のような、
とても自然な姿に仕上げてしまうのだと、
甘庵はそう思っています。
甘庵
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