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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

楕円の小鉢

よくお話するのですが、
巳亦敬一さんは、ガラス屋3代目です。
それは、物心ついた頃から、
ガラスの中で暮らし育った来たからこその、
ある意味、作り手としては恵まれた環境なのですが、
中学生のころ既に職人なみの仕事で出来たため、
手が足りない繁忙期には、大人に混ざって手伝わされていたと、
ご本人には遊びたい時期の記憶として語ってくれました。

12_mimata_0332.jpg
三足ぐい呑み(ベージュ・モスグリーン) 3,045円
径7.5cmH6.5cm


そんな巳亦さんはガラスと遊ぶように、
型作くったフォルムを見せてくれます。
たとえばグラスや小鉢にある三足は、
付けるのではなく、都合付けてつまみ出した足は、
生えている、自然な足です。

12_mimata_0333.jpg
生えている足なの、どうも夜には動き回っているらしいと・・・。
思いたくなるような、自然な三足です。


また、さりげないので気づきにくいのですが、
楕円の鉢もよくみてみると、
楕円にした縁が平らです。

12_mimata_0461.jpg
楕円型小鉢(ベージュ・ブルー/赤・ブルー/緑) 3,045円
W10.5cmD9.5cmH5.2cm


もしも、丸く作った鉢を、
そのまま楕円に歪ませると、
寄せた二カ所の縁が高くなり、
そうでない2カ所が低くなるはずです。

12_mimata_0462.jpg
小さくても高台がある、凛とした姿です。

ところが、自然に楕円でありながら、
縁は平らで、極端な高低がみえません。
当然使い勝手もよくなります。

12_mimata_0463.jpg

これは、熱く溶けたガラスを吹いて膨らまし、
冷めるまでに思った形に成形する作業のなかで、
ガラスの動きというか、ガラスの気持ちが読めて、
ささっと、無理なく、自然に調えてしまいます。

12_mimata_0464.jpg

だからこそ、楕円でも植物の花や実のような、
とても自然な姿に仕上げてしまうのだと、
甘庵はそう思っています。

               甘庵



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