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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

焼き〆について

焼き〆について
鶴見宗次さんの器を表現するときには、
作り方や焼き方から「焼き〆」といっています。
さらに詳しく言うと、「冷却還元焼き〆」となりますが、
それは置いておいて、「焼き〆」という呼び方を、
うつわ屋では良く目にされると思います。

その焼き〆について、お客様から御質問があったので、
同じように疑問を持たれている方も多いかと思い、
今日は「焼き〆」についてもお話ししてみます。

12_turumi_0580.jpg
6寸皿 4,200円 径18cmH4cm

焼き〆という呼び方は、
器に釉薬をかけることなく、
焼いた器を、総じていう表現です。
素地も焼くことで締まり、
吸水性がないものです。
それを、せっ器ともいいます。

12_turumi_0581.jpg

鶴見さんの器の焼き方や作り方は、
どれもほぼ全部一緒です。
手でひねりだして、
釉薬を掛けたり、絵を描くことなく、
木の灰をかけて、
ヤキモノの形が崩れ出すギリギリまで、
ガンガン焼いてますので、
焼き〆と呼んでいます。

12_turumi_0582.jpg

だいたいが黒茶の器ですが、
少しだけある白い器は、
素地が白い土だったり、
石の粉で白化粧しているからです。

12_turumi_0501.jpg
白皿 8,400円 径23cmH4.5cm

どの器も、木の灰が全体にかけて焼くことで、
緑の自然釉になっているのが、
素地の土違いで、黒茶や緑にみえます。

12_turumi_0503.jpg

ついでに、「素焼き」という呼び方と、
間違われる方がいるので、
「素焼き」も簡単に説明しておきます。
低温でやいた状態で、土の植木鉢をおもってください。
あるいは、縄文土器や弥生土器のあれです。

現在多くのやきもの作り方は、
素焼き〈800℃ほど)をしています。
歩留まりや能率をあげるたで、
素焼きした素地に下絵をしたり、
釉薬をかけて焼いています。

現代では、ごく一部の神社の祭礼などに使う以外は、
器をしては、素焼きはあまりつかわれません。
もろいことと、水がもってしまう器は、
現代生活では使い道がないからです。

焼き〆の話しももどり、
伝統的なやきもので焼き〆として、
備前焼き、信楽焼きなど、
六古窯といわれるやきものをイメージされる方が多いと思います。
鶴見さんは、常滑という、やはり六古窯にはいる、
伝統がある産地です。

その常滑の土と信楽や伊賀、あるいは瀬戸の、
山土(ざっくりした土)をブレンドして、
作っています。

つまり、日本のやきもの歴史の中で、
器として、古く長く愛されてきている、
やきもの手法の一つが、焼き〆です。

諸外国では、釉薬が発明されると、
焼き〆の器は、ほぼ使われなくなったのですが、
器に多彩性をもとめる和の文化のなかでは、
釉薬が掛かった陶器や磁器と一緒に、
今日まで、愛され続けて使われています。

                甘庵


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  • 2012/05/21(月) 11:38:50 |
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