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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

明けるとそこには・・・・ 3 

今日ご紹介の箱は、”匙屋のさかいあつし”さんです。
さかいさんは、匙屋を号しているだけあって、
匙には定評がありますが、
匙と同じくらいに、発想のおもしろさで、
お盆、桝、椅子、看板などと、
さまざまな木工芸の作品と作り出しています。
今年は荻窪「銀花」でも、恒例の企画展の8月にある匙と箸展以外に、
個展の予定を進めています。お楽しみに。

さて、今回の箱です。

box920.jpg


ウォールナッツやクルミなどの木のブロックを、
繊維方向にばりばりって割って、
そのざくざくした面がそのまま合わせになります。
これで一カ所しか、身と蓋が合わないことになります。
この身と蓋をそれぞれ刳ることで、
箱を造形しています。

外側は、拭き漆して木地肌の素材感や木目を引き立てています。
刳った中は、渋い色合いの色漆ですが、
華やかなさが、開けたときの楽しさになっています。

box920.jpg


鍵型や長い箱は、
刳った部分が3つ、2つと分かれています。
このあたりも、開けたときに、なんだか嬉しくなります。
楽しみながら作っていく、
さかいさんという作り手のものつくりのセンスと姿勢が伝わってきます。

長身で飄々とした風貌のさかいあつしさん、
人柄がまたすごくいいんですよ。
穏やかであたたかくて、
まじめなのですが、お茶目でねー。
遙かに年下なのですが、大人の部分もあって、
関心させられることも、ままあります。

"うつわ屋"甘庵のたわいない話を、
いつもにこにこしながら、最高の聞き役になってくれます。
と、同時に、まとめが上手く、しかも前向きなので、
逢って話した後の爽快感は抜群ですよー。
匙屋さかいあつし=なごみ屋さかいあつし でもいいくらい。
ははは。
そんな人柄だからこそ、
さかいさんの木の小箱を、掌のなかに載せて、
そっと手を添えて包み込めば、
木の持つ、ぬくもりのある肌合いと、
シャープに切り取られた造形が伝わります。
蓋を明けるとそこには・・・・
じわっと心に優しさが流れ込んできて、
思わず微笑んでしましそうです。
さかいあつしさんがこの小箱に、
「静かな小箱」と名付けたのを、
大いに納得しています。
         
            甘庵

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