真っ白ではなく、すこしグレーがかっています。
それは、透けるような真っ白な素地と比べると、
素地に鉄などの不純物が入っているからです。
この素地の選択もまた、
小野寺さんの器らしさになっていて、
和の仕事なのにどこかモダンな器に仕上がっています。

小野寺友子 白磁片口鉢 3,990円
左:W16cmD12cmH6.2cm
右:W15cmD11.5cmH6.3cm
ご紹介する和の器の片口鉢もどこか新しさがあります。
本来は片口は、酒、醤油などを注ぐための器です。
現代のようにペットボトルや瓶がないために、
移し替える道具であり、注いで使う器です。
そのための注ぎ口が、
器の姿に方向性が持たせ、
非対称形になります。
そのアシンメトリーなところが、
和のセンスに馴染み、好かれて、
道具から器になっていきました。

小野寺さんは、注ぐための片口も達者なのですが、
ご紹介しているのは、片口鉢です。
それでも、酒飲みなどには、
肴になる、そそられる姿です。
注げないことはないのですが、
盛りつけ、盛り映えを第一にしているので、
口の位置などが低く付いていて、
また、口穴も小さいため、
たくさん入らず、どっとも注げません。

その分、料理を盛れば、
本領はっきして、
料理の美味しさがアップする器です。
甘庵
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