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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

明けるとそこには・・・・ 4

今日は稲垣明子さんの箱をご紹介します。
今年の箱展の中では大きめの箱で、
手のひらいっぱいの大きさです。
box939.jpg


稲垣さんの器のファンの方には、
ちょっと素材感や質感が違って見えるかもしれませんが、
定番のグレーの作品と同じ磁土と、同じ釉薬だそうです。
釉薬の下絵として、陰影や肌を作り出すように、
色つけを、筆で描いています。
あまりに自然ですし、絵の具の金属分が釉薬にとけ込んで、
灰釉の用に見えるところもあって、
実に自然な肌合いと表情に仕上がっています。

この磁土は型鋳込み用の土なので、
水はけが良く > つまりどんどん乾いてしまいます。
そんな土の性格上から、タタラ作りのこの箱は、
薄くのばした板が、作業中にどんどん乾いてひび割れていっているようです。
その土の性格ゆえの表情、マティエールで、
稲垣さんが、ぼくらにこの土の声を聞かせてくれています。

この磁土については前にブログで詳しく書いたので、
気になる方はこのあたりを参考に読んで頂けると嬉しいです。
http://kanan.paslog.jp/article/188466.html

box940.jpg



二つの穴が手掛けになって、蓋をとります。
造形の面白味を、花や実や葉を添えて、
フラワーアレンジメントを楽しんでよいでしょうね。

枝だものだったら、
この穴をそのまま使うほうが、
安定して活けやすいかもしれませんね。

二つの穴から、空気がながれるので、
オブジェを兼ねた香炉に使うのも良いかもしれません。

ほら、箱って「あってもなくてもいい」のですが、
存在感のある箱、綺麗な箱、可愛い箱、感じが好きな箱など・・・。
お気に入りの箱は、小さくても多くても、
暮らしの中にとけ込ませて行く工夫をすることや、
連想したりすることが・・・・、
これが楽しみなんです。

画像を通してですが、
皆さんにも、発想やイメージがわいてくると、
それは楽しみを伝えられたことになるのですが、
さて、いかがだったでしょうか。

                 甘庵

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