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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

明けるとそこには・・・・ 6

美味しそうなこの箱は、
神田正之さんのモザイクガラス箱です。

knd797.jpg


光に透かしながら角度を変えて眺めていると、
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の虹色から、
ピンク、朱色、ブルー、ベージュ、グレー・・・・、
半透明のたくさんの色が流れ込んできます。
蜻蛉玉のようなものや、レースガラスのようなものも、
見つけれれます。
眺め眇めつ・・・・これが、見ていて飽きませんし、
見るたびに、違う色のハーモニーを発見出来ます。
ガラスだからこその特徴として、透かす角度で色も重なるし、
光の加減も大いに影響があるのでしょうね。

さてこのモザイクガラス箱は、
神田さんのオリジナルになる部分が多く、
実に複雑な工程から成り立っています。
興味もある方もおいでになるでしょうから簡単にお話しますが、
それでも、それが面倒なことがおわかりになると思います。

神田さんの仕事はその大部分が、電気炉を使って作られて行くようです。
はじめに、この多種多様な色ガラスや、文様のあるガラス板を、作ることから始めます。
色のガラス板ならガラス粉に色の元になる金属や色のガラス粉を混ぜたもの、
あるいは、色のガラスの粉を、電気炉で溶かしガラスの板を作ります。
この方法でたくさんの色合いの板ガラスや、文様の入った板ガラスを作り、
これを必要な大きさにカットして、たくさんのピースを用意します。

この箱の場合、作品外側の形である、
雄型と雌型を耐熱石膏でつります。
逆さにした雄型に沿って、作っておいた色ガラスのピースを、
積み上げるように、組み立てていきます。
もちろん色合いや質感を考えながら、隙間もないようにしなければなりません。
積み上げた上に、雌型をかぶせていって、
収まったところで、ひっくり返して、本来の上下に位置にして、
このまま、電気炉の中で、ガラスのピースが溶けて一体になるまで、
高温で焼き上げます。
蓋も同様の方法で作ります。


box975.jpg


小振りな方も、色ガラスのピースが小さくなりますが、
ほぼ同じ方法です。
って、わかっていただけましたか?

まぁー、どうやって作るかはいいですよね。
ぼくらから見れば、大変でも、面倒でも、
作られている神田さんがそう思っていないから、
こうして複雑な作業から生み出される、
素敵なモザイクガラスを手に取ることが出来るのですから。

「大変ですねー」と思わずぼくが発言してしまっても、
「時間はかかってしまって、すみません」と神田さん。
実は、いつも・・・ほぼDM撮影等のときに、
神田さん待ちが多く、そのことを気にされてしまうことに、
受け取られる神田さん。
ははは。

それは別の見方をすれば、
怠けているのではなく、ぎりぎりまで、
納得のいくまで、お仕事しているんです。
制作の景色が、作品が届くたびに、ぼくにも見えてしまい、
そのことに、先に納得関心してしまいますから。

美味しそうな ゼリーのみたいで
ガラスなのに 冷たさがなく
光を とらえて遊ぶ 楽しさをもつ
そんな モザイクガラス箱です
 
                   甘庵

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