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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

明けるとそこには・・・・ 8

軽井沢の木彫をしている武井順一さんの箱です。
固まりから繰り出した木箱と、
選んだ木目を楽しめる指物の箱の、
それぞれの魅力を見せてくれます。

box929.jpg


これは、シナ材をくりぬいて、
武井さんらしい、野アザミ文様が全面に彫り込まれています。
躍動的で力強い構成と、
躊躇せずにがんがん彫って行くスピード感が
伝わってきます。
キャンディボックスなので、
あわせの口に合うように、別の材種の木が、
蓋の側に埋め込まれていて、
最後のめし合わせの時に、きちんと、ぴたっと閉まる感触は、
手に心地の良い作動感触です。
仕上げは他もそうですが、
漆仕上げにしているので、
これから使っていく時の経過で、
透けていって、木目が際だってくるのも、
使い手の楽しみになることでしょう。


box932.jpg


これは、シュガーポットを意識していますが、
使い方は何にでも使える、ボリューム感です。
桂材漆仕上げで、リズミカルに削っていった刃あとが、
木肌にあった美しい文様に仕上がっています。
匙を抜いて片開きで開きます。
細工で作られた部分が丁番になって、
そこを軸にして90度ほど開きます。


box934.jpg


こちらは、茶筒のように蓋を引き上げて開けます。
こちらも不思議な造形で、木の持つ量感や質感をしっかりくみ取れる、
手で触れる喜びがある木箱です。


box936.jpg


こちらはサクラ材を組んで作った指物の箱に、
倶利文を思わす、エネルギッシュな彫りが、
側面いっぱいに施されています。
この箱のめしあわせは、水平ではなく、
倶利文に沿いながら、緩やかにうねった形に納めています。

武井さんの箱を見ていると、
仕事の丁寧さや手間を考えてしまいますが、
ご当人は、もう彫ることが大好きで、
彫り出すと、楽しくて楽しくて、ぐんぐん彫っているのでしょう。
その楽しさや、木を彫刻刀で削る音までも、
聞こえて来そうな、そんな箱ばかりです。

                  甘庵

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