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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

器への思いやりーやきものー2

思いやりの続きです。

 ●思いやり4  
水との相性は良いのですが水道水にはご注意。
鉢やボールなどの器は、花器にしたりと、
料理以外にも積極的にお使いいただきたいのですが、
草花を生けて水を張った時など、
水の取り換えはこまめにしてください。
くれぐれも、忘れてそのままにしないようにしましょう。
特に夏には気をつけて下さい。
蒸発した水道水に含まれていた塩素が結晶になって、、
器の表面にこびりついてしまいます。
この塩素の結晶は、一筋縄ではとれません。
しかも、器の表面の色によっては、大変に目立って美しくなく、
器を台なしにしてしまいます。
 
(この塩素の問題はガラスでも同じ注意が必要です。)

 ●思いやり5  
やきものの破損のほとんどが落としたりするのではなく、
洗うときになどに、気づかずチップしてしまうようです。
ほとんどの方が使っていらっしゃるの水切り籠は、
ステンレス線を組み合わせたもののようです。
ここに洗い終わったお皿を立てるとします。
もし、1センチも上から手を放したとすると、
お皿の縁をナイフでたたくのと同じようだと思って下さい。
細く丸いステンレス線とお皿が当たるのは、円と円の接点ですから、
点と考えていいような小さな部分です。
それにお皿の重さと落とされたためのスピードを換算すれば、
ぶつかる部分にかかる力はとても大きな衝撃です。
好きな器を洗うときや、来客時など忙しい時は、
洗い籠にタオルを敷くと良いですよ。
立てて置くときは特に少し優しく置きましょう。
 
沢山の器のなかから選らびだされ、
せっかく手に入れたお気に入りの器ですから、
それぞれの工夫できっと大切にして下さっていると思います。
それでも、豊になったり、暮らし方が変わって来たために、
私たちが忘れてしまっている、先人達の器の使い方や、
思いやりの工夫を見直してみるのも、案外参考になります。

器には優しい竹の洗い籠や木の洗い桶が、使いやすいプラスチックに、
あるいはステンレスに変わっていったのですから、
洗い方や意識も変わらないといけないのでしょう。
あまり見掛けなくなった茶ビツも、急須やせん茶碗を、
嗜好品の道具ととらえて、食器とは別のタイミングで洗うことで、
欠けやすい突起の多い急須への思いやりだったのでしょう。
それに、お茶器は香りに気遣う器ですから、
すすぐ程度が慣例のもの、洗剤などはじめから冒頭にないものです。
いわば、お米を洗剤で洗うようなものではないかな。

器への思いやりをいくつか並べてはみましたが、
ほとんどが極く当たり前のことなので、
もう既に心がけていただいていることかもしれません。
ただ、意識として改めて、心にとどめてください。

これらは、ルールではありません。
お気に入りの器を使う、思いやりです。
皆さんの思いやりを加えて完成させてください。

              閑庵

テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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