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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

明けるとそこには・・・・ 10

今日ご紹介する箱は、打ち物の堀内繁樹さん真鍮の箱です。
普段堀内さんはトントンと銅や真鍮や洋泊など板を、
たたいてたたいて、薬缶や鍋から、家具なのど装飾金物までを、
作っています。

銀花では薬缶や鍋などもご紹介しましたが、
他にも、照明器具の金物を一つずつ打ち物で、
作ってもらっています。

量産品だと、プレスで作っていますし、
ほとんどがアルミや鉄でそこに真鍮色などのメッキをしたり、塗装をしてしまい、
金属の持つ寂びる(錆びではなく)面白味を忘れがちです。
そのために、銀花で提供させて頂く照明器具では、
堀内さんの打ち出した侘びていく金物で、
それぞれの作り手にお願いして組み合わせ(コラボレーションですね)を、
楽しんでいただけます。

その堀内さんが今回は、実に小さな遊びの箱で参加してくれています。
これです。
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box023.jpg


2.5cm角 で高さも2.5cm から 4cm です。
下に敷いてあるのは箱展のDM=官製はがきと同じサイズです。
真鍮の6面のパーツを一つずつ切りそろえて、
組み立てて溶接して作りだしています。
蓋は紙箱でも開けたような姿で、
途中で止まっていて動きませんが、
逆に、柔らかくて、無理せずに動きそうに思えてしまう不思議さがあります。
そのあたりがねらいではないかと、
つまり、金属ですから、そうそう曲がりそうではなく、
無理して曲げたにしても、そんなことを繰り返すと、
金属疲労で折れたり切れたりしそうなのですが・・・・、
考えて、そう思いがいたる前に、
ついつい、ちょっと曲げて見たくなる、
いたずら心にも似た、その思いを引き出すことが、
この箱のねらいかも・・・・?

手に取り、良く観察すると、
さすが京都の老舗に出す薬缶を作るだけあって、
確かな技で溶接されていて、
試しに水を入れてみても、もちろん何の問題もありません。
小さな器やガラス器の「おとし」として、
花を生けたりするのには、好都合かもしれませんね。
なんと言っても、あり合わせの瓶やプラスチックにない、
気品と格調を持ち合わせています。

やはり出会った方の工夫と遊び心しだいの「箱」です。

             甘庵

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