鎬(しのぎ)のマグカップをご紹介します。

鎬というのは、
ロクロ挽きしてまだ柔らかさの残るうちに、
作り手それぞれの道具で連続して溝を彫ることを言います。
語源としての鎬は、溝の部分ではなく、
溝と溝の間の高い部分を言い、
刀剣の鎬から来ている形状の言葉です。
甘庵にとってはヤキモノの鎬も、
本来の意味の鎬を大切にしてみています。
つまり、溝ではなく溝を彫ることで生まれた、
鎬の出来を大切にしています。
ご紹介しているマグ3種もその意味で、
作り手山口利枝さんと新妻陽子さんの、
それぞれの個性が出ています。

山口りえ
白磁しのぎマグ 3,150円 径10cmH7.5cm
山口さんは磁器に少し青みがかる釉から、
溝が生み出す陰影で、
鎬が明るく白く強調されて、
爽やか印象のマグカップに仕立てています。

新妻陽子
縞マグカップ 3,500円 径9cmH8cm
新妻さんのマグはどちらも粉引で、
鎬部分の化粧土を薄くして、
白い化粧土から黒く素地を見せて、
力強い鎬の強調しています。

新妻陽子
縞マグカップ(細)3,500円 径9cmH8.3cm
細い鎬マグは、三島手の手法で、
化粧土を擦り、少し静な鎬に仕立てています。
同じ手法でも、土や作り手によって、
同じではないところが、
やきものの楽しいところなんです。
甘庵
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