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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

銅鍛造のフライパン

寺山光廣さんの個展から、
フライパンをご紹介します。

13_terayama_1205.jpg

フライパンにお話しの前に、
寺山さんが銅鍛鍋といっているのは、
作る鍋などに合わせて、
銅板を切り取り、
ひたすら鎚って絞り、
堅くなると焼き鈍し、
また幾度となく鎚って、
鍋の形を絞って作りだしていく方法です。

*面積的には初めの銅板より伸びているので、
 打ち出しと言うことが多いのですが、
 このフライパンンのように丸い鍋を作ると、
 銅板の元の口径は縮んでいます。
 寺山さんはこの行程を絞ると表現されています。

量産のプレス加工品や、
ヘラ絞りとも違う、
鎚目の味わいが残る作り方です。

13_terayama_1206.jpg

さて、フライパンですが、
鎚目の綺麗な長い真鍮の取っ手は、
持つ場所を変えることで、
バランスをとりやすく、
鎚目が心地よく手に馴染みます。

13_terayama_1207.jpg

オムレツ、目玉焼き、ソーセージなど、
朝の定番メニューを、
火の通りの良さを活かして、
手早く作るのは無論なのですが、
使い勝手の広さは思った以上のようです。

13_terayama_1209.jpg

他の鍋と同じに見込みから縁へつながる部分が、
滑らかな曲面になっています。

その意味では、鍋より浅いとはいえ、
平鍋的な使い勝手もよく、
玉子でとじる料理、
親子丼など作るのに具合が良いそうです。

寺山さんの作り出す銅鍛造の鍋やフライパンなどは、
調理の道具ですが、
出来上がりの料理と一緒に、
お披露目したくなるようなところは、
器に近い道具です。

              甘庵


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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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