フライパンをご紹介します。

フライパンにお話しの前に、
寺山さんが銅鍛鍋といっているのは、
作る鍋などに合わせて、
銅板を切り取り、
ひたすら鎚って絞り、
堅くなると焼き鈍し、
また幾度となく鎚って、
鍋の形を絞って作りだしていく方法です。
*面積的には初めの銅板より伸びているので、
打ち出しと言うことが多いのですが、
このフライパンンのように丸い鍋を作ると、
銅板の元の口径は縮んでいます。
寺山さんはこの行程を絞ると表現されています。
量産のプレス加工品や、
ヘラ絞りとも違う、
鎚目の味わいが残る作り方です。

さて、フライパンですが、
鎚目の綺麗な長い真鍮の取っ手は、
持つ場所を変えることで、
バランスをとりやすく、
鎚目が心地よく手に馴染みます。

オムレツ、目玉焼き、ソーセージなど、
朝の定番メニューを、
火の通りの良さを活かして、
手早く作るのは無論なのですが、
使い勝手の広さは思った以上のようです。

他の鍋と同じに見込みから縁へつながる部分が、
滑らかな曲面になっています。
その意味では、鍋より浅いとはいえ、
平鍋的な使い勝手もよく、
玉子でとじる料理、
親子丼など作るのに具合が良いそうです。
寺山さんの作り出す銅鍛造の鍋やフライパンなどは、
調理の道具ですが、
出来上がりの料理と一緒に、
お披露目したくなるようなところは、
器に近い道具です。
甘庵
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