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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

陶芸家の冒険旅行

今日も光藤さんのおもしろネタをご紹介しましょうね。

コメントも書き込んでくれる律儀なブログ読者の光藤さんに、
なかなかコメントが少ないのでとても感謝していることや、
ブログのネタが大変という話をしました。
となるとそこは、サービス精神旺盛な関西人らしさを発揮してくださいました。
一昨日の宴会の時や、お客様のこないときの、ぼくと二人での馬鹿話で、
「ネタを提供してしもたな・・・・」と繰り返しながらも、
さらにおもしろネタを、ひねり出すところは、
やはりサービス精神旺盛な藤田氏と同様、
いえ、二人はこの点でも、やはり50歩100歩!!
これ、言い意味で賛辞としてです。はい。

では、そのおもしろネタを・・・・。
実はこの話を聞いた時に、おもしろかったので、
随分前になりますが、その時に書き留めたおいたものがあります。 
文章力も進歩ないし、聞いたばかりでリアル感あるし、
すこし、やきものから離れていない書き方なので、
そのままご紹介しましょう。

「裏山に土を採りに行くのは冒険旅行」
光藤佐(みつふじたすく)さんは出会ったときから、
粉引、刷毛目、伊羅保といった伝統的なやきものが好きでした。
作り出すものは身の回りの食器です。極く極く普段遣いに出来る価格と作りです。
それに、昔の職人さんのように轆轤を沢山ひきます。
ですから、何気ないものでも切れのある姿で品があります。
 最近は、土の力に改めて目を向けています。
チャンスがあると、手に入れた原土で仕事をしていました。
原土の力を活かした轆轤ひきや焼成はとても魅力的です。
ところが、価格的に限度のある食器は、
掘り出した原土を使うのが難しく、
いままでは、ほとんどのやきものを作る人と同様に、
粘土屋さんで調整された土を中心に使っていましたが、
近郊の土を色々ためしてみたところ、
幸いなことに、窯の裏山に今の仕事に一番あった土がでました。
ほとんど水漉せずに轆轤が引けて、さくい土で、焼き上がりも良いという土です。
伝統的な窯業産地でないのに不思議なくらいです。
しかし、そう世の中は甘くありません。
不幸なことに、裏山は鹿やイノシシや熊もでる山のせいか、山蛭がでます。
木の上からも落ちてくるそうです。
「土は欲しいが蛭恐し」
聞けば、土を取りに行くときは完全防備で、まさに冒険旅行の気分だそうです。
まだまだこの冒険は始まったばかりですが、
掘り出した原土だけで作ったものや、原土とあわせた土で作られた器も増えてきています。
自分で掘り出した土だけに、思い入れからか轆轤挽きにより冴えがでています。
これからも冒険旅行に精を出してもらいたいと思っています。
自分なら、いやだなーと無責任に思いながら・・・・。

宴会のときにこの蛭にまつわる後日談が出ました。
光藤さんは愛猫家で、3匹の家族の猫ちゃんがいます。
そのうちの、やんちゃな猫ちゃんが冒険旅行にでてところ、
鼻に蛭を付けての帰還。
自分の時には、右往左往していたのに、
可愛い猫ちゃんの鼻についた蛭は、
考えることもなく、直に手で取ってあげたそうです。
その話をいがいでも、猫話をするときの嬉しそうな表情は、
なかなかの見ものでした。
ちなみに、宴会に参加していた、作り手の高松直緒さんや、
さかいあつしさんや、お客様にも、愛猫家がいて、
猫話で盛り上がっていました。
ちょっと、犬派のぼくは寂しかった・・・・かな。

                      甘庵

テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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