人気の高い中鉢を例にして、
ご紹介してみます。
野波実さんの器は、
白く手シンプルで、一見は自己主張がないようで、
使った時のイメージが湧かない方も多いかもしれません。
ところが、料理を盛った瞬間に、
活き活きとし、水を得たように華やぎます。

蹴轆轤で一つずつ挽きだしているため、
少し時間を頂戴して手に取っていただき、
よく見ればみるほど、同じ感じのように見えたいた器が、
全く違う顔つきで自己主張しているのが見えてきます。

青白磁中鉢 5,000円
手前:径19cmH7cm
奥:径19.5cmH7.7cm
このさりげない青白磁中鉢に、
今回の新作の「一輪花留め」を使って、
野波さんのお友だちが花をアレンジしてくれました。

緑の葉やオレンジ色の淡い紫の花弁が、
しっとりと、気品をもち、
華やいだ空間が浮かび上がりました。
それは瑞々しくて美味しそうでさえあります。

料理も同じです。
使い勝手がよく、盛り映えし、
手で作り出した個性を持ちながら、
品格を醸し出します。

素地が磁器ですから扱いも気楽で、
ラップしてチンも、
チーズたっぷり乗せてオーブンも、
スポンジタワシでゴシゴシも、
どうしてもなら漂白材にドボンとしても、
何の問題もなく、汚れも匂いも付きにくく、
翌日違ったお料理で違う表情を、
楽しませてくれる飽きのこない器です。
甘庵
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