遊びのある仕事が楽しい野波さんなので、
ついついそんな作品を多く紹介してしましましたが、
今日は何でもない身近に使う鉢をご紹介します。

野波さんの器の基本は、
料理や食材を盛ったときに、
手に持ち口に触れて使ったときに、
草花を差し生けたときに、
料理が映え、手に馴染み、華やぎ、
ほっとする瞬間が生まれる、
心穏やかになる器だと、
甘庵は思っています。

マット白磁 端反鉢 3,500円 径17~18cmH5.5~6.5cm
蹴轆轤(けろくろ)から緩やかに挽きだされる、
穏やかで柔らかいフォルムを、
そのまま止めた器は、
極々自然な形で、奇をてらうことがありません。

たとえば鉢は両の掌でモノをすくう形に近い、
少しこもった碗形、ボウル形を、
多く作られていました。
高台も碁笥高台や低めの高台で安定性が高く、
そうすると、失いがちな気品もなくすことなく、
美しいフォルムを見せてくれます。

白磁 六寸鉢 3,500円 径18cmH5.5cm
近年になって鉢の端が反った形を、
好んで作られるようになり、
バリエーションが増えました。
今までの鉢が蕾であるなら、
花開いたように、自然で伸びやかな形です。

これがまた、何気なく存在してしまうので、
甘庵の腕前の画像では、
説得力がさらに薄まってしまいますが、
一つずつ違う顔つきの鉢には、
緩やかな歪みがあったり、
ロクロ目に個性があったり、
釉調の窯変が見えたりと、
じっくり見れば見るほどに、
それぞれにかなり個性を主張しています。
そして野波さんの器に共通する、
使った時に一番華やぎ美しくなる、
お薦めできる鉢です。
甘庵
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