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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

焼きたての天然物ですよー

光藤さんのお住まいはなかなか環境のよいところで、
鹿などの大型動物が生息するところです。
一昨年の暮れに今のところに移られましたが、
前のお住まいは、さらに・・・・熊、イノシシ出現も日常茶飯事で、
まぁーご近所のおじさんおばさん並のようですよ。

その分、天然物の鮎などは有名だそうです。
食べてみたいものですねー光藤さん。
スッポンでもウナギでもいいなー。

そんな良い環境は冬は冬らしく・・・。
雪も大判振る舞い。特に今年はね。
住まいをM1で工房はM2って遊んで言う光藤さんから、
月末に来たメールには、
「なんと京都のガス隊がM2アタックを決めたらしく!
木曜以降は吹雪くとよんだらしい・・・・」
とあったけど、無事踏破したのだろうか?

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そんな光藤さんは、近年のやきものの作り手が安定した入手に苦労している、
灰を、安定して楽に手に入れています。
それはご自身も、周りの友人知人たちにも、
薪ストーブと使う方が多いからです。
その意味では、やきものには良い環境といえますね。

やきものは、おおざっぱに言って、土と釉と焼きですね。

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つち=杯土=粘土
光藤さんは、一部ですが掘ることありますが、
原土や、調整した土や、磁土などをつかっています。
プロが掘り出し調整はしていても、
これは天然に多くゆだねるところが多いです。

釉=釉薬=うわぐすり
釉は、ご自分で配合していますが、
あえて、量産の物のように複雑に調合していません。
その分安定度は下がるでしょう。
でも、整えながら焼けば、
色むらや、窯変や、窯ごとのばらつきはあっても、
それだからこそのおもしろさ、趣があります。

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焼き=焼成=やき
光藤さんのメインの窯はガスを燃料に使っています。
ガス隊が納めてくれるのはブタンガスです。
食器の作り手としては、還元炎でしっかりと焼きしめて焼きたいものです。
土ややきものの種類によって選ぶにしても、
ガス窯か、灯油窯の方が使いやすいでしょうね。
もちろん、電気でもLPガスなどで、還元をかけられます。
都心部など、近隣が多いところでは、
電気窯がご近所との諍いが生まれにくいかもしれませんね。
いずれにしても、還元ししっかり焼ききった器が、
ぼくは好きですね。

やきものは、土遊びをして、
ままごと遊びみたいに、灰や泥や石の粉を、
混ぜたり、溶いたり、掛けたり、描いたりして、
それを火遊びして出来上がります。

遊び道具はすべて、その気になれば、
山などで手に入るものですが、
それはなかなか・・・現代では多くの問題を起こすので、
プロの手を借りて調達せざるを得ません。
それだからこそ、釉薬の調合の主役である灰は大切です。

光藤さんはお話ししたような、
地元あるいは、自家製の紛れもない天然物の灰で、
釉薬を調整しています。
って、観光地の蕎麦の売り込みコピーみたいですね。
でも、そんな感じですね。
良い環境だからこその、手に入りやすい灰があってこその、
光藤さんの、柔らかで温かみのある釉調の器があります。
天然物の灰で作られた釉と、
天然に近い焼き方(ゆーっくりと焼いています)が、
美味しい・・・いえ、美味しそうな器を生み出しています。
そうなんです。
天然物の器なんですよ。

天然ぼけが入り始めた店主 甘庵

テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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