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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

「行」の器は日常使いのスパースター

昨日の続きですが、光藤さんの器で「行」に当たる仕事は、
黒釉の仕事に多くみられます。
さりげなく、しっかりした轆轤技から生まれた、
落ち着いた姿の中に、ぼくには私たちの普段の食卓と、
重なるところを多く感じます。

古くは和洋折衷というような、
日常の食卓で、お米の・・・・ご飯を食べながら、
惣菜に混じり、自然にカタカナのメニューが、
それも、洋、中、だけでなく、エスニック・・・・。
アジアンテーストのメニューも含まれたりします。
そんな日常の食卓のメニューに似合う器だと思えます。

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黒釉八寸皿(=24cm 1寸は約3cmと思ってください)は、
刺身を盛りつけても、
カレーやパスタを食べでも、トンカツにキャベツでも、
ハンバーグにポテトサラダでも・・・。
麻婆豆腐でも、酢豚でも・・・。
サンドイッチでも唐揚げでも、
ローストビーフでも、ステーキでも・・・。
底面が平らなので、24cmプレートとしてでも、
少し立ち上がりがあるので、ソースや煮汁にも対応できます。
非常に日常使いのフォルムです。
でも同時に、非常に品のある黒釉なので、
ちょっとおすましして盛りつけると、
ハレの器にも、変身~。

お使い頂いているお客さまが、
おせちを盛りつけて、大変好評だったそうで、
「品のある黒釉で、きりりとした盛りつけに仕上がりました」
と、言って頂きました。
でも、普段はカレーやパスタにフル活躍だそうです。

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同様に、黒釉八角鉢のシリーズは、
大きさが色々あり、今回は、
5.5寸、6.5寸、8寸がきていて、
ちょうど入れ子になります。
それもあって、毎年の個展で一つずつサイズ違いをお求めいただいて、
お使いになる方が多いですね。
メニューや分量似合わせて選んでつかうそうです。
もちろん、料理の映りが良く、盛り映えがして、
見込みの丸さも、盛りつけしやすく、使い安いと評判の、
長く作り続けていただいている、ベストセラーの器ですね。

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片口のシリーズも大きさを色々作ってくださるので、
家族数や、使い勝手から選び安い構成になっています。
片口鉢なのですが、浅めの片口としえご利用になる方もいらっしゃいます。
用の美の、代表でもある片口は、
崩すことなく作られていても、
通常は注ぎ口を、向かって左側にして、
しつらえるのが約束です。
ちょうどおかしら付きの魚の頭を、
左にして皿の盛りつけるといっしょですね。
これで、片口には、客付き(きゃくつき=正面)という、
方向が自然とできます。
つまりアンシンメトリー(左右が非対称系)になります。
この左右が対称系でないものが、
どうも、ぼくたち日本人には心地良いことのようです。
その話はまた長くなるので、違った機会にお話ししましょう。

こんな風に、黒釉の器はどれも、
さりげなく自然なフォルムでいて、
堅くなく、かといって、くずしてもいない。
まさに「行」の器で、日常使いのなかでは、
スパースターです。
幅広いスタンスの器ですね。

              甘庵

テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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