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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

本物と偽物と価格

工芸ギャラリーと営んでいて、
思い悩む日々のうちに、四半世紀が経ちました。
"うつわ屋"と自称するぼくですから、
やきもの、吹きガラス、漆器などの器が商い品の主力です。
それに加えて、それぞれの作り手の手を借りて、
器とおなじように、暮らし全般で使われる道具までを提案させて頂いています。

器でも暮らしの道具でも使っていただいてこそ、
初めて良さをご理解いただけるのですから、
常に使うことを大きく意識しています。
その時に、価格は大変重要な要素になります。
それを意識して構成しているつもりですが、
手仕事の仕上がりや仕立てからか、
高いと言われたり思われると、とても辛いです。
その価値を感じていただけないと、とても悲しいです。

ぼく店で紹介するものは、アートではないのですが、
かといって雑貨や量産の器でもないです。
それを表すのに「工芸」や「工芸品」という言葉をあてています。
これはもともと「アーツ&クラフト」の直訳と聞いたことがあります。
明治以降、直訳の言葉に漢字表現が多くなっていった気がします。
その当時には、きっと新鮮で力のある言葉で、
それらを受け入れ、当時の消費や社会の中で生き生きとしていたのでしょう。
でも、今は時により「死語」になったり、
あるいは、おしゃれでない言葉・・・。
若い方には「ダサイ」や「うざったい」と感じられてしまうかもしれませんね。

ぼくが、会話やブログの中で、器を「うつわ」と開いて表記したり、
工芸や工芸品を、言い回しをかえて「手仕事の・・」と置き換えているのも、
言葉からでもすこし、近づいて見て頂けたら、
少し時間をかけて触れて頂けたら、
見えなかった魅力や、うつわや、道具の語る言葉が聞こえてくるのでは、
ないかと、ささやかな期待をしています。
20代30代の方々にお尋ねしたいと思っています。
皆さんの普段の言葉で受け取りやすい、
うつわや工芸に変わる良い言葉はないものでしょうか。

言葉だけでなく、"うつわ屋"の仕事や、
工芸品が「死語」であり「古い」と「遅れている」と、
そう感じられているのかもしれないとさえ感じています。
手で作られた器などの魅力を、感じとることや、
実物を見切れていないのではないかなーと、
雑誌や書籍では、たくさんの情報がありながら、
現物に触れたり見たりする環境が少なくなっていて、
いきなりでは、理解しにくくなっている方も多いのではないでしょうか。
まずは触れて、見ていただき、
やはり、選んで使わなければ、
「絵に描いた餅」
いえ「グラビアの和食器」です。

カタログに載るようなブランド品なら、
それが本物か偽物かわかります。
好みのブランドの選択もしやすいのでしょう。
価格も、購買意欲をそそりやすく、
商品魅力に引き合っていて、
わかり安いと思います。

その点、器や工芸品は、
価格と分かりやすい魅力がリンクしていなのかもしれませんね。
いえ、ちゃんとしているのですが、
それを解いたり、納得するのに、
選ぶ人の感性によるところが多く、
正解は一つでは無いという点が、
より話を難しくしてしまっているのでしょうね。
そんなときにこそ、橋渡しのぼくらの力が役立つのでしょう。
でも、なかなか、その点もご理解頂にくい点になっているかな。
うーん、確かにぼくなどは、「頑固オヤジ」系、
あるいは「意地悪爺」系ですから・・・。
やっぱりここは、某ハンバーガーチェーン店のように、
「スマイル」を忘れずに・・・・・。
誰だ「それかえってキビが悪い」って・・・・。
いいですよ。
なるべくキモイって言われない程度に、
優しく微笑むようにしますから・・・・。

    甘庵

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