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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

やきものの絵や釉薬の色は金属の発色

開催中のうつわ塾のテーマの「料理が映える器」から、
今日は絵付けされた3種の湯呑みで、
やきものの色に付いてお話しします。

やきものの絵付けや釉薬の色は、
金属を発色させて出しています。
発色の具合は酸化炎や還元炎などや、
焼きや冷ましの具合で左右される複雑であり、
作り手の好みや技でコントロールされています。

今日はその中から代表的でわかりやすい、
金属を絵の具のようにして描いた、
3種の湯呑みでお話ししてみます。

14_haeru_0081.jpg
村木律夫 掻き取り鉄絵 3,780円
径7cmH9cm


まずは、一番身近な金属の鉄です。
酸化鉄として弁柄などを使います。
これは茶黒ですが、
薄ければ黄色から茶から黒まで、
炎のコントロールで黄色や赤も出せます。
繊細な絵付けにはむきませんが、
実に優等性で深みのある絵の具です。
焼き物の歴史でも早くから使われています。

14_haeru_0083.jpg
山口利枝 蕗文湯呑み 3,024円
径7cmH8.2cm


次ぎに、絵付けの代表の染め付けです。
これは呉須(ごす)と言われる、
酸化コバルトを中心にしたもので、
コバルトブルーそのものです。
墨絵のように濃淡の表現や、
細い線や繊細な表現が描ける、
優秀なやきのもの絵の具です。

14_haeru_0082.jpg
葛西義信 釉裏紅丸ゆのみ 大 桜 3,240円
径8.5cmH7.5cm


最後は、酸化銅で釉薬の下に絵を描き、
還元炎で焼くことで銅を赤く発色させた、
釉裏紅といわれる絵付けです。
この銅は酸化炎の中では、
織部釉に代表される緑を発色します。
炎の揺らぎで色合いに寄りが出来やすい、
綺麗な発色には窯のコントロールする技が求められます。

ご紹介した湯呑みの3種とも、
伸びやかで達者な筆で描かれ、
きっちり焼かれているため、
丈夫で長く使えて愛着が湧いてくる、
湯呑みとしてお薦めできる逸品です。

           甘庵


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