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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

嬉しいメールの行き来

昨日また嬉しい便りが来ました。
若いお客さまで、HPで銀花を見つけてくれた器を、
問い合わせかいただき、ご質問のお答えして、求めていただき、
使い始めてからのことをと・・・・、
何回か嬉しいメールの行き来をさせていただいています。

皆さんにもぼくの嬉しさをお裾分けさせてください。

HPで見つけてくれて、求めていただいたのは、せっ器の急須ポットでした。
手仕事の器を初めて手にする経験だったそうで、
しかも、HPからの買い物ですから、
とても勇気が必要だったし、不安だったと思います。
一生懸命質問してくださって、検討してくださいました。

その感じは受け取れたので、そこは優しい頑固店主?!
ぼくも一生懸命対応させていただきました。
ただ、例のごとく、語彙が少ないので、
初めて聞く言葉ばかりで、やたらと長い説明や回答だったと思います。
とても熱心に聞き入り、受け取るために、
勉強もしてくださいました。
何回かの画像の添付や説明のメールのやりとりで、
決断してくださって、注文いただき、発送しました。

それでも、やはり初めて手にして、目にする手仕事のせっ器は、
お客様の知らない、見たこのとのないテクスチャーだったのでしょう。
現物を手にして、また一気に不安が募ってしまわれて、
丁寧に画像を添付してくれての質問の嵐。

たとえば「石ハゼ」という、原土の中の石が焼けて、
ふくらんだり、亀裂になるもので、景色とされている部分でや、
しっかり焼いている急須ポットなので、
灰釉のしたから、伊賀原土のなかのケイ石が解けてぷっくり出てきている。

うーん、確かにこれは普通の食器から見れば、
以上事態かもしれませんよね。

でも、これが気になると、器のコンセプトというか、ねらいなので、
だめとか傷という認識とはまるで逆なので、
これは、説明してもわかってもらえないかなー。
と、思いながらも、その点をお話したところ、
ぼくを信頼してくれたのか、器の魅力が染みて来たのか・・・。
勇気をもって、ご理解頂いて使ってくださることになりました。

そうしていると、報告メールが届きました。
「本日開始。」
その節は大変お世話になりました。灰釉のポットを(先程から)使い始めたTです。
使い始める前は、蓋がス-ス-と動くので大丈夫かな? 蓋のポチッが無いけど押さえる時熱くない? ...と相変わらずの心配性からのスタ-トでしたが。が。お湯のキレというのでしょうか、垂れずに注げましたし。熱くない(笑)。
この子(ひょっとこに似てるので、ひょい、と命名)の初仕事は煎茶でした。しかも茶葉も詰まらない!
これから色々なお茶を楽しんで、ひょいには良い照り(黒光り?)を出してもらおうと思います。

さっそく、ぼくがお返事。
「よかったでーす」
無事にポットが暮らしの中にデビューできたようで、
嫁に出した親のようにほっと一安心です。
蓋がゆったりしているほうが、開け閉めが楽なんですが・・・
うっかりするとついているときに落ちやすい。
色々なディテールがあると思うんですが、
作り手それぞれがそれぞれの個性で解決しているとろが、おもしろいんですねー。
このポットは、本体に印籠(蓋が乗るところ)がありません。
その分蓋に袴(はかま)がついています。
これで茶葉の取り替えの時に口にひっかかる部分をなくして、
使いやすくしようというねらいなんですね。
はかまが長いので少し遊び(がたがた動くこと)あっても、落ちません。
あつくならないのは、せっ器質(陶器とおなじでつちもの=くわしくはブログをぜひ携帯でもみれます)だからです。
お茶がスムーズに注げること、きちんと絞りきれるス(茶こしの部分)であること。
これで初めて急須やポットと呼びます。と同時に、急須やポットは嗜好品の器です。
つまり飯椀や皿や鉢などより、気位高いんですよ。
急須もポットもお客様の前で注いで、その姿もご馳走になるべき物なんです。
茶道や煎茶道で亭主がお茶を点てるのと、
お客様を執事が案内してきて「お茶はいかが?」と進めるときには、
執事ではなくマダムが自分でいれるでしょ。
道具でありながら、亭主やマダムが扱い、お茶を楽しむ、
器自体がごちそうで、お客様をもてなすことができるアイテムなんですよ。
だからこそ、例の石ハゼや溶け出したケイ石などの景色などが、
日本の侘び寂びの文化では尊ばれるんです。
(ひょい)ちゃんと命名いただいたとのこと。嬉しいです。
名器は名があるものです。それは使いので愛情の表れです。
と同時に、完全でないというか、個性があるからこそ、あだ名=愛称がつくのですよね。
外食産業でも、通常の食器売り場でも、雑貨屋さんでも、型で作られた物ばかり、
PL法ができてから、メーカーはクレームを面倒くさがって、
説明あるのですが、本質をきちんとした説明してまで、
器を販売することがなくなっています。
そんな物の中で育つと、それが当たり前で、
曲がったキュウリや大きさのそろわないトマトが不安になる・・・・その方がおかしいのと同じなんですけどね。
どうぞ、すこし違った角度で、「ひょいちゃん」を見てやってください。
そのうちそれが本当の姿に見えてくるかもしれません。
そうすれば、Tさんの器好きが重傷になった証です。
うふふ。ぼくのがうつってしまってしまうかもしれませんね。 
今回はありがとうございました。またご縁をいただけるのを楽しみにしております。 

すると、こんなメールをいただきました。
「新鮮でした。」
会社は金具の茶漉しカップの付いた物を使い。私物のお茶で一息入れる
のは、茶漉し付きマグカップ。家のお茶は本当に適当..。器は外で眺めるだけでしたが。
が。茶漉しの部分がスで、蓋受け部分が印籠、磁器・せっ器・陶器の順で吸水率が違うとは! ...頂くメ-ル全てが新鮮でした。...そもそも、吸水なんて考えもしない生活..。
次に探すは、素材感のある大きいマグカップ!!今使っているのは、調度ひょい1回分が1杯に収まる、汎用品なので。量は400cc位の...で素敵なのってなかなか無いんですよね★
ひょいをスタ-トにして、茶葉に限らず、器も少しずつ楽しめればと思います。興味深いメ-ル、有難うございました。


そして、昨日は使い慣れて来ての疑問のメールがきました。 
「癖のせいでしょうか?」
仕事から帰ってきて、お茶をポットで入れる様になりました。
満遍なく洗う(触る?)丁寧な癖が無いせいか、ひょいの顔が(早くも?)斑っぽい..ような。
内(中?)の雰囲気が取っ手の辺りを中心にして、右後手に広がり始め。左側は、家に来た時と同じまま..。
茶筒とか育てる人は、使ったら満遍なく撫でるらしいけど。ひょいも手入れが必要だった!?
茶葉を除いたら、濯いで水気を切り、側を軽く拭いたら後は自然乾燥...は間違ってる!?
革財布(中学以来..14年選手か★)とは違い、器は割れるしな、やっぱりデリケ-ト? と、
心配に★
ブログの写真、見ました。片口・ポット・カップ・籠、飲み系を中心に楽しませて頂きました。

当然ぼくからお返事を・・・・。
「ひょい君は幸せ者」
ばっちりです。可愛がられて「ひょい君」は幸せです。
色のことですが、そう神経質にならずに、可愛がってもらっているのだから、好い感じで少しずつ変わっていっているとおもいますよ。
それでも気になるようなら、暇なときに、小振りのたわしで、ブラッシングするとか、粗塩でこするとか・・・方法はいろいろでも、ごしごしすれば、磁器とは違う、マットな表面についている茶渋がとれますよ。
でも、せっかく付いた味がなくなっちゃうって、ぼくは思います。
乾燥もそう気にしなくても、極端にいえば、使うときにまだ濡れていてもなんの問題も無いと思います。(ぼくはよくやっちゃってる、ははは) でももちろん、たか さんの扱い方の方がベターです。十分な愛情にあふれています。ひょい君に変わって御礼いたします。

といいうようなメールを交わせさていただいています。
ブログに載せる承諾をいただいたお礼のメールに書いたのですが、
このメールの行き来で、実はぼくにとって大変参考になりました。
どんなことが、伝わっていないのか、わからないことなのか、
普通は知らなくて当然のことが、毎日のことになりすぎて、
ぼく自身がどこまでが普通でどこからがマニアックなことなのかわからなくなりつつあるんです。
その意味でもぼくには大変勉強になるんです。
皆さんも、どんどん質問していただいて、何がわからないかをこれからも教えてください。

                        甘庵

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