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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

急須ひょいオーナーの疑問 3

またまた、Tさんの疑問に答えてみますー。
どうしても説明が長くなってしまいます。
これが整理出来ていくきっかけになり、
読みやすい形にまとめたいと思っていますので、
必要なところだけを読んで後は飛ばして下さいね。

Q:カビは見た目ではなく、臭いとの事了解しました。
粉引の黒ずみは、貫入とは違う...焼きの甘いのは、とブログにあったけど。
甘いのに当たると、呆気なく貫入もどきのヒビとともに、薬や化粧が禿げて黒くなるの!?


A:カビがベタで生えるとしたら、釉薬のかかっていない場所。
たとえば、碗類の高台まわりの土見せのあたりや、
皿や鉢の裏側の高台周りや高台ないの素地が見えているところあたりでしょう。
感じとしては、お餅にはえるようにかな・・・・。

貫入(かんにゅう:釉薬と素地の膨張係数が違うのではいるヒビのこと)が黒ずむのは、
食べ物や特にお茶などの、タンニンがそのミクロンの単位の隙間にわずかに入り込んで、
茶黒くなるときに、線として見えて、それを数寄人は気にするのではなく、喜ぶ。
でもね、これだってそうそう簡単に入る器ばかりではありません。
種類でいうと、長石釉の陶器などは、釉と素地の膨張係数の差が大きいので、
隙間もミクロンの単位ですが、広いので、貫入を楽しみやすい。それを意図的にした、
貫入釉というのさえあります。
結論からいえば、陶器やせっ器は使うことで侘びて行くけど、
それを楽しむゆとりをもてば・・・・いえ、持たないとね。
でも、ゆとり無くても気になるような変わり方は、説明しなくてもたぶんわかります。
それは侘び寂びの変化ではなく、汚れです。

後、粉引の雨漏りでというのが、いわば染みにのおもしろさです。
これは、確かにお茶人でないと・・・あるいはお茶碗などでないと、
うっかりすると気になると思います。
でも、ぼくが器と考えている焼き切ったものは、
特に使い始めの内に水にくぐらせば、そうそうには、なりません。
そうしょっちゅうなっていたら、器好きの人がいなくなっちゃいますよ。

でもね、マグみたいな・・・・特にお茶やコーヒーみたいに、
こぼしたら衣類やテーブルに茶渋やアクで、
色染めしやすいものは、マットな釉薬や、祖面の素地に、
粒子としえ、残り定着しやすんです。
そのために、たとえ磁器でも使う前に湯煎すると、洗う手間が全く違う。
いつも綺麗でいたいなら、ごしごし洗う。
少し侘び寂びを楽しみたいなら、心豊かにのんびり対応していけばいいんです。

次回の質問は、まだまだTさんの中で解決していない、
汚れを侘び寂の違い、器選びは運ではないことを、お答えします。

                         甘庵

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