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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

籠の編み方の呼び名の由来

ぼくはよく、“うつわ”や作品の名前や呼ばれかたのなかから、
想像や連想を膨らませては、楽しんでいます。
これあたりはかなりマニアックな・・・・オタクとは違うのかもしれませんが、
いまや、うつわ屋の頑固オヤヂの方が、
電車男さんたちのオタクさまたちより、すっとマイナーですから。
マイナー指向の方、“うつわ屋”もよろしく!

いまは、目の前に山になっている籠を見て、
様々な編み方の名前のおもしろさから、
そんなことを考えていました。
伝統的な編み方もあれば、その地域の呼び方だったり、
編み手が名付けたものもあるでしょう。

名前を付けるとき、何かを連想してつけたのか、
あるいはデザインするときの発想からつけたのと思える、
明らかに形からの名付けたのではないかと思うものに、
こんな編み方があります。

umeami.jpg


この編み方を納めてくださる工房では、
「畝編み」とリストにあります。
あまり使わない言葉になっているかもしれませんね。
というか、街に住んでいればあまり見かける機会もなくなりました。
そのチャンスがあっても、ビニールに覆われた畑では・・・・。
「うねあみ」と読みます。
畝は、辞書によると、
物を植えるため、幾筋も土を盛りあげた所。また、それに似た形のもの。
[株式会社岩波書店 岩波国語辞典第六版]
とあります。
東京育ちのぼくが、子供の頃に遠出して、大きな畑に実に丁寧な畝が続く景色に、
お百姓さんの心意気を感じてだったのでしょう。
子供ながら心地の良かったことを覚えています。
春先だったのか、まだ何も植え付けていない、豊かで濃い色の土が、
ふわふわに盛り上がり、規則的に続く様は美しい日本の情景でした。

少し、リストにある編み方と画像を並べて見ましょう。
畑の畝作りのように、編み手の丁寧さから、心意気をくみ取ってもらいながら、
皆さんも、おもいおもいの連想や想像をしてみてください。

仲々編み。
nakanakami.jpg



こだし編み。
kodasiami2.jpg


元禄編み。
genrokuami.jpg


グニ編み。
guniami.jpg


ホラ編み。
horaami.jpg


小松編み。
komatuami.jpg


あじろ編み。
ajiroami.jpg


乱れ編み。
midareami.jpg


織り編み。
oriami.jpg


並編み。
namiami.jpg


変わりたすき掛け編み。
henkeitasukigake.jpg



ざっと上げてもこんなにあります。
編み方を組み合わせとたり、形や縁や取っ手で、
限りなく形は生み出されて行くようですね。
でも、年老いていく作り手が多いからこそ。
多く方が使ってくれてこそ、作り手には励みになり、
次への創作エネルギーになり、
そんななかから、新しい編み方も生まれるかもしれません。

     
                        甘庵

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