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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

手あとの美しい器

ロクロを使わずに器をつくりだす。
鶴見宗次さんの個展が始まりました。
最近は個展にサブタイトルとつけるようにしています。
おおかたは、作り手に相談無く、
ぼくの独断で勝手に決めて、DMやHPのタイトルに、
載せてしまっています。

これは、売り込むコピーというより、
作り手の仕事を、ぼくが一口で言うとこうなるっていう感じです。

鶴見さんの器は手あとだらけですね。
電動のビューンって回るロクロでなく、
ケーキのデコレーションや、盆栽の手入れなどの時、
手元で回る感じのロクロがありますよね。
使っても、あんな感じのロクロの上に土を乗せて、
手と指で、広げてたり、のばしたり、つぼめたり、持ち上げたりして、
形を整えて行きます。
ゆのみでも、鉢でも、皿でも、片口でも、花器でも、
何でも、手でこちこちこち・・・・・。

だから、表面には、手あとがびっしり。
でも、それはもう、指が手が土の表情と一つになっていて、
力強くて、魅力ある質感に仕上がって、
鶴見さんの作り出すやきものの顔です。

量産の器になれすぎてしまっている方には、
土そのものだったり、見慣れない分、
存在感が強すぎてしまうこともあるかな。
でも、やきもの好きな人、土物好きなひと、
焼き締めが好きは人には、
この質感はご馳走だと思います。

水を打つと、実になまめかしく際だちます。
潤んで、艶やかで、しっとりとします。
和の庭石には、玉という感じの、光沢のある綺麗な石より、
侘びたこけむすような質感の石を多く見かけるのと、
似ていると思います。

枯山水の庭はそうそう取り入れにくいですが、
鶴見さんの手あとの美しい器は、
他の器との取り合わせを楽しめ、
料理の盛りつけが映えて、
食卓にあることで、四季をより取り入れられます。

trm601.jpg


数片の花びらを散らすだけで、桜花を想え。
若い葉を敷くだけで、初夏の風がぞよぎ。
紅葉を添えることで、染まった山を望み。
松葉を飾り、寿ぎの初春を迎え。

手あとの美しさしい土肌の器は、
手軽に四季を受け取り心豊かにする、
アイテムになります。
          
          甘庵

  
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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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