FC2ブログ

うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

切れ味の良い口

これはぼくにも必要ですが・・・、
いえ、しゃべり方のことではなかった、
器の注ぎ口のことです。

器の口作りは形や姿だけでなく、
使う目的から注ぎやすいこと、
なんと言っても切れが良いことは、
これ、急須や片口や酒器なら、
お茶を注ぐ、醤油や酒を注ぐというための器、
そのための専用器なのですから、
切れがいいのは大前提ですよね。

だからといって、大仰に鶴のくちばしのように長くして、
切れが良いですと言われても・・・・、
ハレの器でそれがデザインの売りならともかく。
日常の器では、いかにコンパクトに作られた口で、
すぱっと切れが良いかというのは、
これは器作る側の姿勢でしょう。

一番欠けやすい口ですから、短い方が使いやすいです。
かといって、尻漏りするのでは、
注ぐたびにストレスたまります。
ここはすぱっと切れないとね。

でも、でも、短いといっても、
姿形も可愛く、美しくないと、
ほら、先日お話した非対称の、美しさの元になる口なのですからね。

鶴見さんの器は、注ぐ物が多いんですね。
きっと非対称の器が好きで、作るのが楽しいのでしょうね。
実に無理なく心地のよい形に出来上がっています。

turumi501.jpg


この酒器たちも、そう長い口ではないのですが、
その切れは、スパっと切れます。
もちろん、店内では水で試しています。
でも、こう陽気がよく、扉は窓を開けていると、
どこからともなく桜の花びらが、
店の中に流れこんできて・・・・。
ちょっと、花を想って一献。
なんてしたくなります。
だれか来店いただき、
「これはきちんと酒で試してみたい」などといっていただけると、
「そうですか。ではぁー(ニタリ)、純米と吟醸とどちらが・・・」などと、
宣いさっそく実験にうつり、
「ほぉー、なかなかの切れ味。もう一度ためしてみたいのですが・・・」
「では開けていただいて・・・はいどうぞ・・・」
と、杯と空にして「これもなかなかの切れ味」などと仰いながら、
2杯目の注ぎを試し「これは是非ご主人が」
「それはまたご丁寧ではお言葉に甘えて・・・・ほうーなかなか甘露」
などと気づけば酒器の切れ味を試していたのか、
酒の切れ味を試していたのか・・・となるのは楽しいだろうな。

turumi502.jpg


ところがこれ、
「ああー、だらだらするし、下はびじょびじょだしー、いけませんねー」
と、一発でだめだしでは、
試す楽しみもありません。
いえ、第一、デモンストレーションして、
帰ってもらい手がいなくなっちゃうの切れ味では・・・・。

というわけで、試し呑み・・・いえ、試し切りとしていただいて、
ご不満を残さないために、(誰が?)
荻窪「銀花」では、切れの良い器だけど取りそろえております。
 
              甘庵

皆様のクリックは励みになります。

人気blogランキングへ

にほんブログ村 美術ブログ

bloog.jp へ

テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://utuwaya.blog.fc2.com/tb.php/337-328348cb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)