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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

偶然の中にある必然の美

開催中の「久保田信一 普段使いの 器 展」から、
モノトーンでも華やかさのある、
六寸強の長石鉄流描平皿をご紹介します。

16_kubta_0002.jpg
長石釉鉄流描平皿 3,240円 径19cmH3cm

多くの焼き物の絵付けは筆で描くことが多いのですが、
この皿は釉薬仕立ての鉄絵の具を、
流し掛けして描いています。

16_kubta_0003.jpg

具象でも抽象でも絵柄を描く時には、
筆などの描く道具を使い多くは意図したデザインなりを、
描いていきますが、
この流描は黒くなる鉄釉の絵の具を、
流していくため細かな書き込みや、
計画的表現には向いていません。

16_kubta_0004.jpg

片手に器、片手に絵の具を持って、
このあたりに流して黒く、
このあたりは残して白くという操作で、
勢いや動きを留めておく面白みがあります。

流した勢いのあと、
しずくや飛沫、
逆流のあと、
それらが納まり留まり、
静けさの中に動きが見える、
二つと無い文様ができます。
偶然の中に必然の美しさを求める流描です。

           甘庵


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