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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

春の景色を想わせる緑のグラデーション

開催中の「久保田信一 普段使いの 器 展」から、
茶>オリーブ>緑の彩りの変化が春らしい、
五寸の二彩深皿をご紹介します。

16_kubota_0006.jpg
二彩深皿 2,592円
径16cm3.3cm


彩りのグラデーションを見せているのも、
久保田さんの発色の基本の鉄です。
酸化鉄を調整して作った絵の具で、
皿の二返に下絵を施します。

16_kubota_0008.jpg
久保田さんの普段使いの器なので重なりもばっちりです。

この時に予測したバランスで描くことで、
二方向から溶け出した釉薬と一緒に流れて、
見込み部分に素地の白土が一文字に残ります。

16_kubota_0007.jpg
裏もふくめて、一つずつ顔つきが違います。

流れ具合はこれも窯神さまにゆだねるところですが、
鉄分の多い茶から、だんだん濃度が薄くなるにしたがって、
オリーブ、緑と明るく淡くなっていきます。
ほぼ計算通り、もくろみ通り発色させています。
釉に溶けて滲む緑が春の景色に似て見えます。

緑一色に発色させる釉や絵の具よりも、
少し渋めでした落ち着いた色合いが、
何をもっても美味しそうになる、
料理映えを生み出します。

            甘庵


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テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

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