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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

みんながマイボウルを持ってる

私たちが配膳をするときは、とりあえず家族それぞれのご飯茶碗、
お椀、箸がそれぞれの席に置かれます。
中でもご飯茶碗と箸は各人のものが決まっている家庭が、
多いのではないでしょうか。
私たちにとっては、あたりまえのこの風習は世界の中でも珍しいそうです。
 
箸を右手に、碗を左手に持ち、碗に口を付けてご飯や汁を口に運ぶ光景も、
同じ箸を使う国の中でも少ないようです。
これらの風習や、習慣が、私たちの器に対する知識や感性を訓練し、
嗜好を磨いて来たに違いありません。
幼いころから、成長に合わせた図柄や大きさを変えていくことは、
やきものや漆器を手で持つことで、
質感、重さ、手触り含めた掌(たなごころ)の善し悪しを覚え、
器に直接口を当てることで、器の触感、口作りに好みがでて来たりします。
同じ箸を使っていても、器を持たずに食べる習慣では、
なかなか出て来ない器への一歩入り込んだ好みや、器のチェックポイントが、
生まれてくるのは自然のことだと思います。
 
たとえば、器を持った瞬間に、「この器は重い」とか「軽いな」と、
感じられた経験をもたれたことがあると思います。
それは器を見たときに、すでにその器の重さを、
経験から頭で想像しているために起きるギャップです。
ちなみに、中身がこれから入る器ですから、
普通思ったより軽いぐらいの器が良いとされています。
 
また、やきものが並んでいれば、陶器、せっ器、磁器と、
素地が緻密になって堅くなることや、
それぞれをはじいたときの音が段々高くなっていくのが、
難しいこと抜きで、種類や名前がわからなくても、
感覚的にわかるのも、毎日やきものを使うなかで、
自然と体感して来たものです。
 
陶器やせっ器のざっくりした土肌が好きとか、
磁器のように滑らかな肌合いが良いとかも、
使ってゆくなかで自分の好みも、決まってくるものです。
 
そのほかにも、個人個人のやきものや漆器への、
審美眼、感性、判断基準といった、見極める為の物差しの目盛りが、
毎日の暮らしで使うことで、刻まれて行くようです。
 
 
碗や椀に当たる英語はボウル(bowl)です。
不思議なことに古語で椀のことを、「まり」と言います。
発音を直訳すれば、ボウル(bowl)です。
英語でも日本語でも、
まるいものを意味するところから来ているのかもしれませんね。
私たちほとんどみんなが、自分の碗を持っています。
これってマイボウルですね。

 まり【(鋺-(椀】(円形の意の「まろ」と関係あるか)水や酒などを盛る器。
〔新潮国語辞典〕

 bowl1名 ボール、鉢、椀  
 bowl2名 (ボウリングの)球、(ボウルズの)木球。

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荒川尚也 泡ボウル

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藤田佳三 赤絵飯碗

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稲垣明子 練り込み結晶釉ボウル

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前川俊一 パラジウム彩ボウル

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巳亦敬一 新スキそば猪口丸

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野波実 白磁マット小碗

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小野寺友子 灰釉大碗

閑庵

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