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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

スリムなスツール

椅子も腰掛けるという道具です。
万能というものは、道具にかぎらず、どっちつかずだったり、
結局、使えない奴~って、無駄な道具になりかねません。
はい、二つ買うより一つで・・・・なんて、けち根性出して失敗してま~す。


ota104.jpg

太田靖弘 スリムスツール 径25.5cmH39.5cm センダンオイル仕上げ¥34000

このスリムスツールは、万人受けや、マルチな使用よりも、
かなり使い方を絞り想定している椅子で、
その結果のこの椅子独特のフォルムやオーラを持った、
大変成功したデザインだと思います。
事実、材種を変えて何度も作り、多くの方に使われています。

第一の特徴は、置き場所をとらないことです。
ノミで削り出した円形座面の径22.5cmで収まります。

座面の高さはちょうど平均的なダイニングテーブルや、
規格の事務机などの高さの70cm前後に、
ちょうど良い高さです。
座面も脚も削りだしで、この表面は見ただけでなく、
持ったときの持ちやすさに貢献しています。
構成材も最小限に絞られていて、
非常に軽量で、運びやすく仕上がっています。
つまり、予備椅子として、抜群なのです。

ota105.jpg

座面に開けられた丸穴に差し込まれた四角いパーツに、
4本の脚が蟻継ぎ(ありつぎ)されています。
シンプルな姿と同時に、強度をしっかり考えた仕事になっています。

この椅子の愛用者が、花台と使っていたり、
部屋のオブジェとしてこの椅子の全体の姿が見える位置に配置していたりするのも、
この椅子の魅力から自然に得られた使い方のようです。
明確に絞れてた目的から生まれた形が、
大変魅力的になることは、物作りで良くあることですが、
この椅子もそんな一例と思っています。

                 甘庵

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