初めてメビウスの輪を知ったときに、
ワクワクしたという記憶は確かです。
テープ状の紙を一ひねりして端をノリでとめると、
メビウスの輪になります。
一カ所から長手方向へ線を描くといつの間にか裏になり、
続けていくと書き始めた面に戻ってきます。
その立体型がクラインの壺です。

粉引片口5寸 4,320円
W15.5cmD12.5cmH5.8cm
なんでこんな数学の位相幾何学の話かというと・・・。
実物は表裏の境もあるのですが、
どこか位相幾何学的なイメージが重なるのが、
今日ご紹介する光藤さんの片口鉢五寸です。

まずはロクロで円形の小鉢を作り、
柔らかなうちに口をつまみ出し、
縁を光藤マジックでぐにゃりぐにゃりと変形。
感心なのはそのぐにゃりぐにゃりの片口が、
重ねるとなんとなく重なることです。

このぐにゃりぐにゃりして片口を、
一点から見てていて片口を一定方向に回転させていくと、
まったく違う形のものに見えて来ます。
位相空間が存在している・・・?
片口が位相立体の器に思えてきます。
もちろん普通に使いやすく盛り映えします。
盛った料理が異空間に転送されることもありません。

と、片口から妄想を広げられるのは、
甘庵だけかもしれませんが、
とにもかくにも光藤さんならではの、
不思議な魅力を持つ片口です。
甘庵
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