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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

仕込みをとくとご覧あれ

吹きガラスの仕事はホットワークといわれ、
解けたガラスを竿に巻き取り、
粘りが出てきて、固くなる前までに、
さっさっと、作り上げないといけません。

そのために、複雑な仕事には、
巧みな技が必要です。
また、短い時間にたくさんの作業と納めるために、
複数の人の手で作り上げたりします。

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巳亦さんの作品は、殆ど一人でも作業となっています。
その分、作品の個性や味わいが濃く仕上がりますが、
そのためには技に加えて、大変計画的に作業されます。

よく例として、
「腕のいいすし職人さんのようなんですよ」と、
お話しします。
握るときに、長~くニギニギとされたお寿司や、
もたもたとされでネタの暖まったお寿司では、
だれも、食指が動きませんよね。
綿密で、丁寧な仕込みがあっての、
美味しさと、あの勢いなんですよ。

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巳亦さんの吹きガラスは、
ちょうどそんな感じで作られていきます。
不思議な不透明の彩りをだす、
色ダネのガラスは、まるで化学実験のように別作業で作られているらしいです。
色ガラスで組み立てた、たくさんの種類のトンボ玉状のピースは、
長いもの、輪切りのもの、単色のものなど、
多くのお寿司のネタを用意するように、
作業に合わせて計画的に用意されます。

こうして年密に仕込んでおいた上で、
頭の中にインプットされた計画図どおりに、
三代目のガラス屋として幼い頃から身に付いた技で、
スムーズの組み立てられていきます。

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熱く溶けたガラスは、完全に無機の世界です。
巳亦さんの彩りガラスは、
暖かく柔らかな表情と、ユーモラスで可愛い姿で、
まるで命がある、有機的な器を、ぼくたちに見せてくれます。
それは、短い時間に形作るホットワークの影にある、
地道な、心のこもった仕込みがあってのことだと、
ぼくは思っています。

              甘庵

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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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