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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

蹴轆轤(けろくろ)で作る器

明日から白磁と青白磁の野波実さんの個展がはじまります。
足で蹴って回転させる蹴轆轤(けろくろ)という、
ちょっとレトロな道具で作りだしています。

モーターで均一な回転を得られる、
電動ロクロに比べて、体力を使うだけでなく、
こつや技術も必要でしょう。
それでも、野波さんが蹴轆轤で生み出した器には、
独特の温かみや瑞々しさが表れています。

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水挽きという言葉があるように、
磁土を水で粘りと滑りを良くして、
回転から伸ばし、持ち上げ、膨らまし、形作るのですが、
その伸びていった、轆轤目(ろくろめ)という、
瑞々しい瞬間を止めたような表情は、
マットな白磁も、艶やかな青白磁でも、堅さがなく、
艶めかしくらいに、しっとりとした表情をもちます。

nnm.098.jpg


アナログな音楽が、演奏者の息づかいを感じさせ、
そこがヒューマンで温かな、
心和む演奏となるのに似ているかもしれません。
良くも悪くも、蹴轆轤で挽く野波さんの、
息づかいや想いが、そのまま映りこんでいるようです。

nnm.081.jpg


蹴轆轤で挽かれた後の削りが、
少ないのも特徴ですね。
轆轤目を多く残すように、最小限の削りで、形を納めています。
これは、厚みや無駄を作らず轆轤を挽くという、
巧みな轆轤挽きの技が必要です。

この柔らかく、温かみのある器を、
手にして頂けると、その感触は倍増されます。
明日から「野波実 白いうつわ展」をぜひご覧ください。

           甘庵

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