日中はかなり部屋の奥まで届きます。
陽が差し込む窓際の陽だまりが、
心地良く感じる自分がいます。
縁側の老人ということのようです。

中條正康 椿文湯呑小 4,320円
径7.5cmH8cm
陽だまりを感じる器の文様があります。
今日ご紹介する中條正康さんの椿文湯のみです。
写実ではなくデザインされた可愛い文様と、
温かみのある掌は陶器ならではの質感が、
お日様のようなほんわかする湯のみです。

軽やかな手持ちの分、
陶器の柔らかさなので、
少しだけ優しさを持って使いたい器です。

でも長くつかってもらえれば、
使うほどその優しさに報いてくれます。
貫入が美しく表れてきて、
素地が少しずつ落ち着いた色合いに、
変化して行きます。

器好きの先人たちは、
こうした時を経て侘びる様を、
楽しんできましたが、
万人向きではないのも否めません。
時折漂白剤につけて、
スカッとした白い素地の器を使うことも、
それも器好きの一つの使い方だとは、
わかっているのですが、
陽だまりの老人的甘庵には、
自分の湯のみとしては、
愛用するほど侘びて手に馴染む、
陶器の方が好みになります。
甘庵
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