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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

限定品と現品限り

ぼくの店が特別なのではなく、
手で作られたものは、
少なからず限定品です。
“うつわ”によって一つしかありません。

仕事の手法や目指す方向が、
均一に作くるシステムの“うつわ”もあります。
定番のグラスや磁器染め付けや椀などに、
ほぼ同じに見えるように作り続けている“うつわ”もあります。
(実は細かいマイナーチェンジが繰り返されていることが多い)
それでも、手仕事だからこその、
画一的でない揺らぎがあります。
そこが魅力と思って頂けると、
手仕事の“うつわ”をより楽しんでいただけます。
また、一人の仕事には限りがあるので、
自然と作られる数には限度があります。

材料や作り方から、
同じ物が出来ない“うつわ”も多くあります。
土物で原土を使ったり、窯の調子で、焼き上がりが変わったり、
絵の具のように調合した、色ガラスの微妙な色合いが違ったり、
縁があった原木から出来た、木目やゆがみだったりと、
一つずつ作られ、一つずつの縁で出来上がったものは、
個性的でやんちゃな表情だったりしても、
使い手との出会いという縁があったときに、
使い手の暮らしの中で、本当に生きてきます。

作り手が同じ物を作ろうとすれば、
自分の仕事ゆえ、似たものは出来るでしょう。
でも、似たものを作ろうとするためにエネルギーに費やされた分、
手慣れて、まとまった物はできても、
もともと一つであること由として作られた、
はじけたエネルギーは、そうそう、生み出すことはできません。

現品限りとは書きましたが、
いくつかあって、残りがこれだけという現品限りではなく、
元々それだけ、それ一つだけの“うつわ”は、
ちょうど、ぼくら一人一人の顔つきや個性と同じに、
大きくくくれば、人であり、男だったり女だったり・・・。
でも、なにがし某と、姓名のある一個人なのとおなじです。
それがグラスだったり、椀だったり、花器だったりしても、
それぞれが一つだけのグラスで、椀で、花器です。

だからこそ、“うつわ”は出会いの縁だと思います。
縁がなければ、そのものには二度と出会えないものです。
一度逃したと思ってもそれは縁がなかったため。
もっとぴったりくるものと縁があり、
手元に来るものだと思っています。

手で作られたものは、
限定品や現品限りです。
だからこそ、楽しみながら、お見合い気分で、
品定めと、出会いの縁を大切にしましょう。
ただし、縁は自分で作らないと、
いつまでも、出会いも縁はありません。

“うつわ屋”のぼくは、
橋渡し、あるいは仲人としてのお世話を、
口うるさく続けることにしましょう。

                 閑庵


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