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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

陶器の楽しみはゆとりから

ほとんどの方が家庭や外食など身の回りで飲食する時に、
焼き物の器を使っていると思います。
ただその多くが炻器や磁器です。

19_fujita_0568.jpg
藤田佳三 粉引飯碗 3,240円(特別価格品)
径11.8cmH6.2cm


焼き物にはもう一つ陶器がありますが、
こちらは好んでお求めになり使う方と、
器の管理に目が届く和食のお店に限られています。

理由は丈夫さや使うことでの変化と、
手仕事の制作が中心になり、
磁器や炻器にはある量産品がなく、
手仕事の価格になる点などだと思います。

19_fujita_0569.jpg
粉引の魅力は柔らかな白い表情だけはなく、
使い込んだときに現れてくる、
貫入や釉下の化粧土の変化を楽しめることです。


素地の硬さという点では、
磁器や炻器に比べて陶器は理屈上は不利ですが、
しっかり焼かれたものであれば、
わずかな差で、むしろ扱う側の心次第の問題かと、
うつわ好きとしては弁護させて欲しいところです。
19_fujita_0570.jpg

扱い方という点でそれはそのまま変化にも関わります。
オーバーに言えば抹茶を点てるお点前で、
茶を点てる前にまずは茶碗に湯を注ぎ、
茶碗を温め湿らせる所作がありますが、
このルーティーンが陶器への思いやりの凝縮形です。

陶器は磁器や炻器に比べて、
素地に吸水性があります。
そこに飲食することで時間とともに、
釉薬の貫入や素地の変化して行きます。
これを汚れと感じるが侘びたと感じるかが、
陶器のオーナーになるかの分かれ目です。

19_fujita_0571.jpg

そこで茶道の所作になります。
染み込む要素のある素地に湯を染み込ませて、
急激に染み込むことを避けて、
少しずつ長く愛用することで、
変化ではなく二つと同じにはならない、
自分好みの景色に染めていく、
育てていくことを楽しむという、
かなり偏った美意識かもしれません。

それでもお気に入りの器が、
使い込むほどに侘びていくさまは実に楽しものです。
ただ碗や鉢や皿を湯や水にくぐらせ湿らせて、
同時に器を温めたり冷やすことにもなり、
料理の冷まさず、温くならない効果もありますが、
そこには心のゆとりが求められるようです。

              甘庵


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テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

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