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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

手にすると見た目とギャップのあるマグカップ

すっかり朝晩が肌寒くなってきて、
温かな飲み物が美味しくなってきましたね。
美味しそうな器展から今日ご紹介するのは、
鶴見宗次さんのたっぷり入る手ひねりマグカップです。
石を噛んだざっくりした素地を手あとが、
力強く荒々しい存在感を与えますが、
意外なことに手にとって口をつけてみると、
驚くほどやさしい感触です。

16_open_0907.jpg
鶴見宗次 マグカップ 各3,300円
左:径8cmH9cm
中:径7.5cm8.5cm
右:白 径8.5cmH7.5cm


それは手ひねりで作り出した表面の仕上がりが、
実に丁寧で作り手の思いが現れているからと、
素材が変形するほとのギリギリの焼成で、
表面がガラス化していて滑らかなためです。

16_open_0908.jpg

一つずつの仕上がりを見せている彫刻的な表情が、
強い個性にもなっていて、
手に持つこともなくスルーする方や、
ググッと心を掴まれてしまう方と、
受け取り方に大きな差が出るタイプの焼き物ですが、
使ってみると誰もが少なからず印象を変える点は、
見た目と違う仕上がりからおきる面白さです。

16_open_0913.jpg
電球色の照明のもとだと土味に温かみが浮かびます。

同じ見た目とギャップに、
思ったよりも軽いと思う方も多いことがあります。
それは手仕事の焼き物を多く使った経験がある方、
焼き物の知識がある方の方が感じるようです。
それはこのマグカップが焼締の炻器と判断されるからです。

16_open_0909.jpg

焼締の炻器は釉薬が施されていなくても、
土の重さもあって同じ仕上がりなら、
重いものが多いという経験則をお持ちなるからです。

ところが鶴見さんの手びねりのマグカップは、
ボリーミーに見えていながらも、
無駄のない作りで必要以上の厚みがありません。
また絶妙なハンドルが重心を掴んでいるデザインです。
そのため手にしたときにバランスの良さもあって、
重く感じない仕上がりになっています。

               甘庵
 
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テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

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