同じような酒器であえて「ぐい呑」とうたうものがあります。
この「ぐい呑」の歴史はそう古くないと聞いています。

光藤佐 黒釉徳利 13,200円 径9.8cmH14cm
光藤佐 色絵ぐい呑み 5,280円 径5.5cmH6.5cm
久保田信一 長石釉鉄流描ぐい呑 2,750円 径7.3cmH3.3cm
堤綾子 信楽焼締めぐい呑 5,500円 径6.2cmH5cm
野波実 白磁花盃 1,980円 径8cmH4.6cm
なんでも大正末期か昭和初めの頃から、
茶事の際に新たに付け加えられたシステムで使われた出したとか・・・。
人数分のぐい呑と大ぶりの徳利(お預け徳利)を盆に整え、
正客(茶会のメインゲスト)に委ねて、
亭主(茶会のホスト)は下がるそうです。

男性が中心の茶会になり、
呑み足りないこと多く、
杯などより少し大ぶりで、
ちょうど茶碗のように一つずつのもので、
器自体を酒の肴にして呑むという遊びを、
茶事にプラスアルファしたそうです。
都市伝説的なで話では、
名だたる企業系の美術館に茶道具が充実しているところの、
当時の企業創始者や一族などの茶会で始まったとか。

侘び茶の初期の茶碗を見立てて使ったように、
当初は頃合いの大きさの器をぐい呑に見立てたそうですが、
すぐに当時の力を持った人たちには陶芸家のパトロンだった人も・・・、
ぐい呑をいう新たなジャンルで依頼したり注文焼きしたようです。
結果として茶陶を手がける作り手たちが作り出し、
陶芸だけではなくガラスや漆器などでも作られるようになり、
今や一般的に大きめの盃をぐい呑として、
酒器のアイテムの一つになりました。
ただ甘庵としては、
大きさだけではなく、
作行きがしっかりしたもので、
できれば一つずつ作る気持ち心構えが欲しいところです。
あえていうなら食器ではなく、
嗜好の器の酒器なので、
器好きには酒の肴になるぐい呑が望ましいです。
甘庵
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