FC2ブログ

うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

石彫のような質量感

今日は加藤財さんの急須彫をご紹介します。
財急須の表情自体がとても個性的なのですが、
彫も焼き物の立体装飾としは、
とても個性的な質感を備えていると思います。

2012_kato_0189.jpg
急須 彫 後手 バージュ丸 14,300円
容積320cc


その訳を分析してみたいと思います。
加藤さんのポットや急須で彫と言っているタイプは、
通常の焼き物でいう鎬文のように、
立体的な溝削りで作り出していますが、
一般的なやきものの彫や鎬とは作り方から異なります。

2012_kato_0190.jpg
この急須の素地のベージュ色が石感をより高めています。

やきものほとんどの鎬は、
基本的な面取りと同じように、
素地に粘りのある柔らかさがある時に、
金物やヘラで切り落とすようにして、
立体感を生み出しています。

2012_kato_0191.jpg

そのために自然と仕上がりのマティエールは、
粘土を切った表情になります。
ところが財急須の彫は、
まさに彫られた削られたマティエールです。

2012_kato_0192.jpg

これは初めにお伝えしてように、
一般的な鎬は柔らかな素地を加工するからですが、
加藤さんは素地が完全に乾いている状態のものを、
カリカリと削り彫っていくからです。
それはちょうど石彫のような作業に近く、
実際の仕上がりも石彫のような質量感を持ち、
掘り出された稜線がシャープで、
まさに鎬を削るの「鎬」の力強さを持っています。
*甘庵の余計な注釈:鎬は刀剣の刃の中ほどにある高まりのことで、
刀剣の断面二次モーメントを高めて剛性の強いものにしています。

                    甘庵
 

ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村


和風ランキング

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://utuwaya.blog.fc2.com/tb.php/4693-aa1e23e4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)