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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

丸く作るのは難しいけど楕円はもっと難しい

今日ご紹介するのは巳亦敬一さんの人気定番品、
新スキ楕円デザートカップです。

18_mimata_0037.jpg
巳亦敬一 新スキ楕円デザートカップ 3,520円
W13cmD12cmH6cm


吹きガラスは坩堝の中の溶けたガラスを、
竿を呼ぶ金属のパイプに巻き取り、
風船のように息で膨らませて球体を作り、
回転体を維持しながら変形させ、
口を開けて広げ整えて行き、
ボウルやカップの器の形にして行きます。

ボウルやカップに溶けたガラスを付け足し、
回転させて台や脚を付け加えます。
これらの基本は竿を回転させて、
竿の先にある柔らかな器を回転体として、
歪まないように丸くするのが技になります。

18_mimata_0038.jpg


ご紹介している楕円デザートカップは、
整った円形のカップ部分を、
わざわざ手を加えて歪ませて楕円にします。
これはやきものなどでも同じように、
水引き(轆轤で挽きだす)後に、
程よいタイミングで直接手で触れて歪ませます。

でもガラスは冷めた後ではなく、
手も触れられません。
想像してみてください。
円形のボウルを大きく歪ませると、
長辺部分の先が下がり、
短辺部分が上がります。

18_mimata_0039.jpg

やきものの場合は手で触れられるタイミングでも、
無理すると素地がひび割れたりする原因になるので、
ゆっくり丁寧に歪ませる程度なので、
大方の楕円の器は長辺部分の先が下がり、
短辺部分が上がっています。

巳亦さんの楕円デザートカップは、
歪ませるときに騙し技を使っています。
長辺の先がそんなに下がらず、
短辺部分との高低差があまりありません。

18_mimata_0040.jpg

甘庵の感じでは多少高低差を残しているのは、
あまりないとて仕事の魅力がなくなるので、
ほどほどにしているのではと思っています。
という何気ない楕円のカップ部分にも、
巳亦さんの凄技がよくわかります。

              甘庵
 

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テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

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