今日はまるで型ガラスのような文様の、
新スキワイングラスミニ細をご紹介します。

巳亦敬一 新スキワイングラス ミニ細 3,300円
径6.5cmH12.5cm 程よく入れて100cc
市松文のように並ぶ凹凸による立体的な文様は、
モールを作るように簡単な型枠を使っていると思いますが、
凹みを消さない加減と内部見込み側は、
なるべく滑らかに仕上げるところなど、
モールなどでも見せる巳亦さんならではの仕事です。

モールであれば吹きガラスの成形時に、
モールの本数の枠にガラスを膨らませて当てて、
線状の凹凸が縦に並ぶ基本を作ります。
その凹凸を残しつつグラスなどの器の形に加工して行きます。

伸ばしすぎるとモールが弱く効果的でなくなり、
凹凸が強すぎたり内部まで凹凸が強いと、
使うときに洗いにくくよごらが溜まりやすかったり、
カップなどだとスプーンですくいにくくなります。

文様として立体感を程よく残しつつ、
内部はなるべく滑らかにするための、
初めの型を移す加減や、
息を吹き込み伸ばして行く頃合いなど、
作り手の巳亦さんの手わざが発揮されています。
このワイングラスの立体的な文様は、
光を受けた時の輝きや、
飲み物が入った時の煌めきが美しく、
ディテールデザインが生きた器としての仕上がりです。
甘庵
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