型カタクチををご紹介します。
先輩にあたる宙吹きのままで作るカタクチの、
つるんとした表情と違って、
型に吹き込んで作る表面の腰部分が、
うろこ状のなっています。
YouTubeの型カタクチの部分が見られます

荒川尚也 型カタクチ 7,480円
W13.3cmD9.5cmH8.4cm
そのままの状態で見ても、
乱反射している様子がわかりますが、
お酒や水などを入れると、
カタクチが受ける光を受け止めて、
うろこ状の表面がキラキラと煌めきます。

注いで減っていくと表情が変わります。
もう一献と酒を入れるとまたキラキラと。
この変化が肴になってしまって・・・。

使い勝手としての細かなお話を。
荒川さんのカタクチやピッチャーなど、
ある時点から注ぎ口の形状が変わりました。
注ぎ口先端の下?裏?
切って返すときに尻に回っていく所の、
ディテールが変わりました。
キレの良い注ぎ口の形状は、
ある程度は約束があって、
それに合わせればそこそこのキレは良くなります。
ただ高温で作業するガラスはやきもののように、
手で注意深く形状を整えることが難しい仕事です。
そこで今の注ぎ口下裏に凹みをつけるように、
口作りの所作の中に手順として加えた・・・と、
想像しています。
確かにキレの良い方向になっていて、
概ねはご理解いただけるキレになっています。
甘庵
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