蹴轆轤独特ののどかなロクロ目を残すように、
なるべく少なく削って高台を仕上げています。
そのために最小限の削りを計算にいれたロクロ挽きです。
釉薬は主に三種類です。
少し青みが勝った青白磁と、
艶のある白磁と艶のない白磁のマット釉。
この三種類です。

野波実 マット釉平皿 5,000円
平均のサイズ径24cmH2.3cm
今日ご紹介しているマット釉平皿は、
蹴轆轤とマット釉の組み合わせで、
画像でみると時にですが、
あまりに普通に見えてしまう、
ある意味でとても野波さんらしい仕事です。

基本的に野波さんの器は力みのない仕事です。
遊びはあったりするのですが・・・。

縦に伸ばす高さのあるものに比べて、
一個挽きで皿を挽き出すのはそう難しいくないのですが、
それでも切り離した時に見込みが必要以上に厚かったりすると、
その後に皿として反りや割れなどなく仕上げるには、
手間や気遣いが必要になってきます。

野波さんの仕事でもその点での気遣いはあるのでしょう。
でも、硬さがないというか・・・。
ふんわりと仕上がっています。
マットで画像でもわかりますがピンとが合っていても、
はっきりしない稜線や見込み際とか、
どこか真綿に包まれて系の感触があります。
ただ料理を盛り付けるとパッと華やぎます。
この皿の曖昧なゆるい感じが消えて、
料理や食材が美味しそうに煌めく力をもっています。
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