fc2ブログ

うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

見て触れないと伝わりにくい良さ

野波実さんの器は蹴轆轤で一つずつ挽き出して、
蹴轆轤独特ののどかなロクロ目を残すように、
なるべく少なく削って高台を仕上げています。
そのために最小限の削りを計算にいれたロクロ挽きです。

釉薬は主に三種類です。
少し青みが勝った青白磁と、
艶のある白磁と艶のない白磁のマット釉。
この三種類です。

21nonami_0138d.jpg
野波実 マット釉平皿 5,000円
平均のサイズ径24cmH2.3cm


今日ご紹介しているマット釉平皿は、
蹴轆轤とマット釉の組み合わせで、
画像でみると時にですが、
あまりに普通に見えてしまう、
ある意味でとても野波さんらしい仕事です。

21nonami_0139.jpg

基本的に野波さんの器は力みのない仕事です。
遊びはあったりするのですが・・・。

21nonami_0137.jpg

縦に伸ばす高さのあるものに比べて、
一個挽きで皿を挽き出すのはそう難しいくないのですが、
それでも切り離した時に見込みが必要以上に厚かったりすると、
その後に皿として反りや割れなどなく仕上げるには、
手間や気遣いが必要になってきます。

21nonami_0140.jpg

野波さんの仕事でもその点での気遣いはあるのでしょう。
でも、硬さがないというか・・・。
ふんわりと仕上がっています。
マットで画像でもわかりますがピンとが合っていても、
はっきりしない稜線や見込み際とか、
どこか真綿に包まれて系の感触があります。

ただ料理を盛り付けるとパッと華やぎます。
この皿の曖昧なゆるい感じが消えて、
料理や食材が美味しそうに煌めく力をもっています。

              


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村


和風ランキング

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://utuwaya.blog.fc2.com/tb.php/5184-81e36d0a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)